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新人保育士(2000年産 )に研修を通じて愛と熱を注入しようとしたら、逆にされちゃった話


え、2000年代生まれ?


私(マツオヤスヒロ)とか株式会社WeNeedの最も重要な存在意義の一つに、「人を活かす」があります。その人の持ってる資源(得意なこと)を使って社会に貢献し、豊かな人生を実現するイメージ。人生、自分も人も活かしてく!その方が楽しいやん。で、時々会社や組織や個人を対象に、研修やセッションなどを通じて、それを創りだしにいくわけです。

アラ2000年の方々

いわゆるZ世代ってやつですか

今回トレーニングしたのは、2000年代生まれのメンバーです。わお、JKのうちの娘とそんなに変わらん。。。髪もカラフルで服装もカジュアル。イマドキやな。1999年に阪急百貨店で社会人デビューした自分からすると、「ワシはお前が生まれた頃から台車引いとんのや!」というB1の検品場で働くおじさんの魂の咆哮を思いだすわけです。

キレイな髪色やんな

ちなみに、我々が葉山で運営しているみんくいナーサリーにもZな保育士がいるし、母校体育会ハンドボール部の専務理事をやってることから、Zな学生との関わりは比較的あります。更にいうと、Zの生態を予め調査して研修にのぞむし、なじみはある方です。

ところが、やっぱりリアルは想像の斜め上をいくわけです。結構だいぶ昭和と違うな!「不適切にもほどがある」が流行る理由もむべなるかな(もっともなことだなぁ)。

TBSドラマ(おもろい)

先日、女子大の先生と話したら、そもそも子どもの数が減っていて(私が生まれた1976年は183万人、2000年は119万人で、出生数が3分の2以下へ!)受験もAOとか指定校が多くて、勉強してる人としてない人の差が激しいとか、提出物はChat GPT産で、それがバレて単位落としても理由が理解されんとか、質問しても1枚目(表面)の答えが出た後、2枚目をめくってもそれ以上言葉が出てこない、など色々とあります。

昔がよかったとかわるかったとかは、切り取り方によるだろうし、あくまで違いを認識し、お互いを理解することが大切だと思ってます。また、学生から社会人になるってことは、カネ払ってサービス受ける側から、カネもらってサービス提供する側へ大きなパラダイムシフトが起きるから、本番前に気づきを創り出したいなーと。

学生時代 with コロナをどう考える? 

皆さんの学生地代はどんな感じでした?私は1990年代(30年近く前)なので、かなり緩やかでおおらかな時代(ポケベル→ピッチ→ガラケーの最中、ネットはダイヤルアップ接続)。アレやるなコレやるなは、ほとんどなかったし、大学生になったら、タバコも酒も解禁みたいなニュアンス(人によっては高校からかもなw)。まぁ、のんびりっちゃのんびりしてました。

なんか時代を感じますな

翻って今。コロナでオンラインを余儀なくされ、リアルでのやりとりが少なかった世代が彼ら。最近は会社でも、入社して人と対面で会ったことないとか、そもそも遠隔リモートや、とかききます。通勤なくしてコスパ良い反面、人のことがわからんしドライな関係になりがちな気もする。

そんな彼らのコミュケーション実態を知る機会が先日ありました。Zな部活の後輩たちの就活支援をしていて、イベント終わった後に飲みに誘ったら、意外にもほとんど参加。わお、なんだろこれは何か求めてるのか、おじさんたちへの気遣いなのか。

で、飲み屋で若者の動きを邪魔せず見てみるが、あまり盛り上がらないので、最年長のおじさん(あ、俺なw)がせっせと話を振っていたら、「松尾さん、場を回すのうまいっすね」と言われ、ナニコレちょっと小っ恥ずかしいわと感じると同時に、会話においてパス回しをしないのかなと(かといって、一人で攻め上がるわけでもなく)。

何故かなと思うと、そっか目的なく好奇心で人と話すことが少ないのかなと感じる。役割とか理由があれば話すけど、なければ話す必要ないしなー。特にメンズ。これは世代差なのか性差なのか個性なのか何なのか。むぅ。。

ジョハリの窓

で、Zな保育士の皆と関わると、さすが保育士目指すだけあって、笑顔や人当たりがとても素晴らしい!一方で、思いを言語化して伝えるとか、内面から人に関わることは、あまり体験がない印象。

そこで、声かけたりフィードバックする意味合いとか価値を感じてほしくて、3日間の研修中に、ジョハリの窓を紹介。いわゆる、自己開示と他者からのフィードバックを通じて、精度の高い自己分析を行い、円滑なコミュニケーションを実現する手法です。以下、カオナビさんより拝借。

■ジョハリの窓https://www.kaonavi.jp/dictionary/johari/

開放の窓を広げましょうー

結構自分はこの領域にガチで取り組んでいるので、「開放の窓」領域(他者が認識する自分と、自分が認識する自分が一致)を目指してます。要は、よく見られようとか、カッコ悪い自分を隠すとか、その辺を手放す努力をまぁまぁしてます(昔は薄膜野郎とかカッコつけてるとか色々と罵詈雑言なフィードバックを受けてましたw)。

フィードバックをもらってみる!

お互いの見え方についてや、自分のことをどう認識しているかを伝え合ってみたとき、なかなか言葉にならない。慣れてないからな。なので、自分を実験台にしてみました。「私のことはどう見えますか??」という質問に、

  • 熱意ある(それは良かった!)

  • 責任感ある(なんかジワるなww)

  • 物知り(なるほど!確かになー)

  • 楽しそう(楽しそうなおじさん笑)

と、伝えてくれました。20代前半→40代後半への印象だから、それなりに言葉を選んでくれたのであろう&実際その通りだよく見てるなと(笑)。

フィードバックそのものは、

  • そもそも対象を観察している必要(知らないと言えない)

  • 伝えることで軋轢が生まれるリスク(イヤがられる可能性)

があるので、普通はしてもらう機会が少ない。される時はこの手のトレーニングを受けててやり取りに慣れているか、相互の関係性が近いかなど、結構レアな機会と認識してます(あとはブチ切れたり切れられたりしてる時ww)。皆伝えてくれてありがとうー。

6,000人採用!スタッフの講師デビュー

ちなみに、世界で最も保育スタッフを採用した(私調べ)、弊社佐々木りつ子氏(妖怪ヒトタラシ)が、初登壇しました!

先方の社内イベントで、メチャメチャ良く話を聴いてくれる赤い服の人として異彩を放っていた彼女は、その異端の能力を遺憾なく発揮。

デビュー戦なのに、新卒達の背筋が伸び、質問に活発な反応をし、話しやすそうなことよ。その才能にちょっと嫉妬しましたww

個性や自由ではみ出していく人生よ

自立や主体性を重んじる文化をもつ会社に集まるメンバーだけあって、髪やネイルなど、見た目が華やかな印象です。これをどう考えるか。個性や自由ではみ出していくのはOKですよ、ただ会社を代表する自覚や責任をもって行動しなさいよというメッセージなわけで、それを分からず社会にでると、私の様に不要な苦労をするわけです。

人から信頼を得るのは、なかなか骨が折れます。はみ出しスタートはそれなりにハードルが高いです。特に経験が少なく価値を伝える材料が少ない若いうちは。

私自身、新入社員当時は尖って虚勢を張って、それなりにはみ出していたので、うめだ阪急の地下で果物屋の店長やってた時代は、アッシュグレーなアタマに白衣と白ボウシな感じで、「なんなんあの子ナマイキ」的な評判を受けてましたよww関西の会社だから、標準語だけで煙たがられたり。。。そして、俺も可愛げなかったなー。ゆえに、ムダに風当たり強い。

なんというか、いっぱいいっぱい感(余裕なし)

だから、はみ出すなら、それなりに覚悟が必要。社会人として自分で人生に責任もって、自分で決めてくことから逃げない。そんな素敵な自立した大人でいこうぜ!

そして、ある新人保育士さんが、やっぱり髪色戻そうかなーと。おぉ、彼女の心に何が起きているのか。最初はきちんと黒くして(悪目立ちせず)、信頼を積み上げ、その後自由を発揮する(髪色変える)ことを考えている様子。ステキ!そこに向き合う姿が素晴らしい。結論はどっちでもよくて、自分なりに決めて責任を引き受ければ良いよね。それが自分の人生を生ききることだし、豊かな人生と思うので。

後日談(ヤミツキな…)

その後、担当されている経営幹部の方からメッセージをいただきました。各園でオリエンテーションが実施され、学生たちが黒髪にしてた、敬語も完璧だったとのこと。研修で彼らが気づき、即行動に移せた事を喜ばれてました。

ここがスタートで、これから彼らがどうなるか。まずは自分の人生を行きてくことを、体験したんだなぁと嬉しい気持ちでいっぱいです。こっちの方が心動かされたわ。俺もがんばろ、みんなありがとう!


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