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Chelmico / maze

あまり聴かないジャンルの音楽シリーズ。聞いたきっかけはこの記事です。

フォローしている書き手さんの熱量ある記事を読んだのと、友人のデザイナーからEasy BreezyのMVを「この3Dアバターの使い方はぶっ飛んでて面白い」と紹介されたのがきっかけ。同時期に二方向からおススメされて、その後もちょくちょく目にしたので興味を惹かれて聴いてみることにしました。

2020年リリース

★ つまらない
★★ 可もなく不可もなく
★★★ 悪くない
★★★★ 好き
★★★★★ 年間ベスト候補

1.Easy Breezy
軽快なドカチャカリズムから脱力系ラップ
レゲエ的なノリ、浮かれて鳴り響くリズム
そこまで強くない低音
ゆるめのスライドギターのフレーズ
展開してスライドギターが鳴り響くサビへ、スライドし続けるサビ
曲のタイトルが声でリフレイン
声が前に出てきてレゲエのリズムが強調
脱力系だが言葉数は多いマシンガンラップを経てサビへ
スライドギターが脱力していていい感じ
引いていく
★★★

2.Terminal 着、即 Dance
ターミナル着、即ダンス、曲のタイトルコールのアカペラからスタート
少しトライバルなリズム、えぐるような打ち鳴らされる低音
歯切れはいいがつぶやくような低体温のラップから少しづつ勢いづいてくる
旅行、飛行機のライムか
ラップなので言葉が重要
13時間のフレーズの後、少しメロディアスに
コーラスがなくなりソロラップ、2人のラッパーが入れ替わりラップ
けだるげなキャラと歯切れの良いキャラ
コーラス、2人で決めフレーズ、後ろにややエキゾチックで哀愁漂うメロディ
ラップが去りビッグビートに電子音で曲の終わりへ
★★★☆

3.jiki
ジャジーにうねるベース
アフリカの指ドラムのような、もののけ姫のコダマのような音が差しはさまれるリズム
浮遊感と孤独感
首をかしげている、独り言なのか誰かに話しかけているのか
リズムトラックの上でライムが踊る
微かにシンセが入ってくる
ゼルダとか、沖縄・琉球系の影響を受けたトラックか
タブラっぽい音も入ってくる
★★★

4.どうやら、私は
アコースティックギターとボーカルからスタート
ジャックジョンソン系のサーフミュージック的なギター
ラップが歯切れよくなり、ベースとリズムが入ってくる
波音のようなちょっとシャラシャラしたキーボード
ゆるやかなリズム、ベース
海へ行こうか、の歌詞
キーボードで単音でコード展開、ユニゾンするリズム
リズムパターンが変わる
ジャズピアノ、ソロ
ソロボーカルがメロディを歌う
リズムとベースが戻ってくる
アコースティックギターとボーカルに戻る
唐突に終わり
★★★

5.maze
リズム、少しくぐもったオルガン音、マルコスヴァーリ的
渚十吾とか
すぐ終わる、インタールード
★★

6.Limit
Limit、のフレーズを繰り返す
リズムが強め、ビートが走りラップが走ってくる
ブレイクビート、リズムがところどころバスドラ連打、ユニゾンしてラップ
声の強弱が強め
急にダンサブルなパートに、サビか
再びブレイクビート、場面展開、うねるようなベース
ダンスホールのドアを開け締めしているような描写?
焦燥感のあるリズム、リズムが遅くなり崩れてヒップホップリズムのパートへ
声の強弱が強い、リズムと言葉がユニゾンして強調
ダンサブルなパートへ、開放感がある
サビが終わると電話の「ツー」音がまじったパターンで終了
★★★☆

7.いるよ
ボーカルの声が強い、リズムはレゲエか
語る、心霊体験だろうか、物語性を強調しているのか歌詞が前面に出ている
演劇・寸劇的
ラッパの音が入ってきてリズムが騒ぎ出す、同じBPMだが手数・鳴り物が倍増
クラップ音が残り上昇音
場面展開し、幽霊が飛び回るような音、リズムトラックに混じるコーラス
メロディアスな歌フレーズが出てくる
打ち鳴らされるリズムだけが残る、音が飛び回る
エフェクト強めの声が入る
リズムがハードテクノ系になりエフェクトボイスでラップ
リズムはそのままにメロディアスな歌が入ってくる、合いの手でラップ
声はすべてエフェクトボイス、かなり幽玄
普通の声が戻ってくる、電子銃のような電子音と軽い爆発音で終わり
★★★

8.ごはんだよ
鳴り響くラッパ、あるいはアコーディオンっぽいシンセ
リズムはゴボゴボしている、ラップが乗る、泡泡という単語
どこか溺れているような、高音でアップアップな感じ
沈んでいく、パートが変わる、高いところに水位(高音)が残ったままボーカルだけ潜る
サビへ、ハイテンションなパート、かちゃかちゃしたおもちゃのような電子音と倍速リズム
テンション高めの声
サビ終わりでベーストラックのテンションは上がったままラップへ
歯切れよく強めのラップ、音量は薄めでトラックと対等
ファーファーという最初からあるアコーディオン的なシンセ音が鳴り続けている
リズムが断片的になり、少し沈むような音が入り、リズムの合間をラップが埋める
ドリル音のような強いリズム連打、工事現場的な音
音が混じってカオスに、ラップがつなぐ
急に整理され、つなぎの後ハイテンションなサビへ
高速ブラストビート、循環する歌メロディにラップが合いの手
キンコンカンとおもちゃの管楽器のような音が鳴り響く
★★★☆

9.Premium・夏mansion
テンポよくはきはきしたリズム、スカ
ラップもクリアに聞こえる
リズムがぐいぐい座る、ちょっと寸劇的な合いの手が入り場面展開
声が前面に出ている曲
四つ打ちリズムに変わりサビへ
盆踊り的か
リズムパターンが変わり、ちょっとふざけたようなボーカルで終句
レゲエに変わり南国的な雰囲気に、ラップ
ロマンティックで夢見るようなリズムとハーモニー、浪漫飛行やCKB的な
リズムが入ってきてコーラス
一瞬リズムが抜け、スカリズムが戻ってくる
声は前面に出て曲名コール
そのまま四つ打ちが入ってくる、盆踊りパート
えらいやっちゃえらいやっちゃ
リズムがブレイクし、ブラジル音楽的なアウトロ
★★★☆

10.Disco
一番J-POP感あり、しっかりしたベースリズム、ケツメイシのヒット曲みたいな
身体を左右に揺らすのにちょうどいいディスコリズム
メロディもディスコサウンド、コーラスもある
明るい光のようなキーボード
ミドルテンポの四つ打ち、ディスコサウンド
シンバルが入ってくる、ラップは軽快
声もはっきり聞こえる、ミックスがクリアで各パートの分離がいい
王道な展開からポップなサビへ、ミラーボールが回りそう
ちょっとしたブリッジで再びサビへ
ツタタン、ツタタンとシンセドラムが合いの手
ハンドクラップが微かに入りサビが終わり
再びライトアップ、シンセ音とリズムが入りきりよく終わり
★★★

11.エネルギー
テキパキしたリズム、ハキハキした声
だが、サビにちょっと不協和音が入ってくる、皮肉か疑問か
涼し気なシンセのコード展開とズンタンズンタンのミドルテンポのツービート
3つ打ちのリズムのキメが入り、ラッパがユニゾンして歯切れよく決まる
ドライヴィンミュージック、寸劇的なやり取りがあり会話
そこから再びサビへ、自粛期間の歌詞か
能天気なメロディーだがやはり不協和音がサビに入る
星野源の恋のようなモータウンオマージュのリズムキメキメの間奏
再びサビへ、ポップな中に不協和音
余ってるエネルギー、持て余してるエネルギー
そのフレーズの後半に不協和音が出てくる
★★★

12.milk
少しくぐもったボサノバ、サーフ弾き語り的なアコギのフレーズから
ギター音がクリアになるとともにボーカル
メロディを歌う、小野リサみたいなボーカルとギター
昼下がりに合う音楽
エレキギターの微かなつぶやくようなソロ
メロディアスではっきりとしたボーカルがメロディを歌う
ハーモニーが入る
比較的普通の曲、コード進行も自然
ラップが入ってくる、けだるげだがはっきり聞こえるクリアな音声
ねちっこい話し方、ピロウトークなのか
歌メロに戻る、リズムが落ち着き、コードが展開する、ブリッジ
テンションコードから再びサビへ
ギターのみで終わり
★★★

13.GREEN
キーボードがパッパッと点滅するように
色々な音が出てくる
エフェクト強めの、フランジャーがかかった声が来る
泡泡とした、渦巻き感の強いオケ、リズム、ゼルダの「虹色のあわ」を思い出す
今の日本のヒッピーミュージック感
こういう音を好む印象がある
差しはさまれるサウンドソース(サンプリングだと思うが)がちょっとオーケストラっぽいのが耳を惹く
声は表情豊かにリズム主体、コーラス的なラップが続いていく
口笛
陽性なレゲエ、ゆるやかなファンク
★★☆

全体評価
★★★
いい感じの曲が多い、気楽に聞けるし、聞いて行くと音の遊びも多い
日頃聴かないジャンルだけれど最後まで楽しめた
6,7,8,9辺りはちょっとぶっ飛んでて楽しい
後半にいくにつれてもっと実験的で盛り上がるかと思ったら
後半の方が普通のJ-POP的というか、音的には遊びが少なくなっていったのがちょっと残念

リスニング環境
朝・家・スピーカー


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