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人間シアター/愛情と幸福

蔵出し第二弾。こちらも「我が青春のヴァジュラid」と同じく2000年に作ったアルバムです。そのまま連続して作ったような。バンドで録音って楽しかったのですがいろいろと反動も出て、全部ひとりで作ったアルバム。新世紀のお祝いも前のアルバムで済ましたので、内省的だったり趣味色が強いです。そういえばジャケット見直したらこれも型番がQON-000ですね。QON-001にした記憶があったのに...。レーベルとか作ってみたかったんですよ。ナゴムレコードとか殺害塩化ビニールとかに憧れてました。当時は知らなかったけど今で言えばアルケミーとか。

これ、コンセプトアルバムだったのかなぁ。なんとなく全体のテイストとか、登場人物がつながっていますね。後日譚だったり、分岐ルート的な話が出てくる。一番青春のアルバムっぽいアルバムかも、超主観的というか。当時は1dkみたいな部屋に住んでいて、その部屋で夜な夜な録音しては隣の住人に怒られるという。そりゃそうだよな今思うと。YAMAHAのDJXというプリセットがたくさん入ったシンセがあって、リアルタイムでシーケンスパターンを簡単操作で変えられたんですね。それを使い込んでアルバム1枚のオケを作ったという。DJXはかなり使い込みました。その後TRITON買ったけれどそちらはあまり使わず。倍以上したのに。機材は、自分に合うか合わないかで、高い機材を買えば使い倒すというものでもないですね。

1曲づつ解説。

やってらんねぇやってらんねぇやってらんねぇよやってらんねぇ
やってらんねぇやってらんねぇやってらんねぇよやってらんねぇ
絶望するなら死んじまえ
苦しいだけなら死んじまえ
希望が無いなら死んじまえ
悲しいだけなら死んじまえ
あなたは優しい人ですか?
私は優しい人ですか?
馬鹿げた心のドロドロを
唄う理由など見つからなぇ
幸せになるさ 良いものを食べて
幸せになるさ 良い服を買って
幸せになるさ 良い車乗って
幸せになるさ 資本主義に乗り
幸せになるさ 自分を愛して
幸せになるさ 心を開いて
幸せになるさ 権力を握り
幸せになるさ 幸せになるのさ
遥か高くて遠い場所へ辿り着くつもりでいたのかい?
羽を買うためのあくせくであんたの腕は磨り減ってらぁ
ここらに心はありますか?
癒えない言葉を突き刺して
腐っていくのはご免だが
さりとて心は捨てられねぇ
本気でやったら売れないし
売れなきゃ暮らしがつまらない
本当に言いたいことなんて
意気地が無いので分からない
幸せになるさ 少し無理をして
幸せになるさ 少し切り捨てて
幸せになるさ 少し押し退けて
幸せになるさ それしかないだろ?
幸せになるさ 幸せってなんだ?
幸せになるさ 何処まで来たかな
幸せになるさ 嫌になるけれど
幸せになるさ 幸せになれるさ
遥か高くて遠い場所へ辿り着くつもりでいたのかい?
羽を買うためのあくせくであんたの腕は磨り減ってらぁ
遥か高くて遠い場所じゃ満員らしくて大変さ
それでもあそこを目指すのかい? 磨り減っちまったその腕で
幸せなんてのは何処にもないのさ そんなのあんたのただの思い込みさ
幸せなんてのは何処にもないのさ そんなの誰かのただのまやかしさ
幸せなんてのは何処にもないのさ そんなのあんたのただの思い込みさ
幸せなんてのは何処にもないのさ そんなの誰かのただのまやかしさ
あんたが信じりゃそれが幸せさ あんたが信じりゃそれが幸せさ
遥か高くて遠い場所へ辿り着くつもりでいたのかい?
羽を買うためのあくせくであんたの腕は磨り減ってらぁ
遥か高くて遠い場所じゃ満員らしくて大変さ
それでもあそこを目指すのかい? 磨り減っちまったその腕で
やってらんねぇやってらんねぇやってらんねぇよやってらんねぇ
やってらんねぇやってらんねぇやってらんねぇよやってらんねぇ

■筋肉少女帯の「サーチライト」に影響を受け、さかのぼってじゃがたらの「もうがまんできない」と同じテーマを扱った曲。「筋少はそもそもファンクをやりたかった」と大槻ケンヂが言っていて、彼が言うファンクがじゃがたらで、それをさらに自分なりのフィルターで再現してみた曲です。途中の語りなんかはもろオーケンの影響。

今日から始まる人生は
明日には必ず戦争だ
何があっても君を守るよ

流れ星に願いをかけるカモノハシに鰐が迫る

引鉄に伸ばした手を見つめ一人ぼっちになってつぶやいた
「ここから先は、ただの惰性さ」
サーチライトと崩れた壁と闇の中を潜り抜けて
ただ生きる 土色の皮膚で
「本当にこれでいいのかな?」思い始めたら怖くなり
頭が急に渦巻いた 逃げちゃダメだけど逃げたいなぁ
悲しい知らせも多いけど
何とか楽しくやってるさ
それなりだって悪くないだろ
諦めかけてた世の中に
不貞腐れたような顔をした
それも別に害などないさ

流れ星に願いをかけたカモノハシは鰐に気付く

昔読んだ本の中に書いてあった『幸せな暮らし』
見たことはまだないけれど
高い丘も広い海も全部燃えて灰になってしまえば
もっと楽に見つけられるかな?
辛いのはほんの瞬間で負けてしまえばそれまでさ
いつか何処かで会えるならその日を信じて生きて行く
今日から始まる人生は
明日には必ず戦争だ
何があっても君を守るよ
この手はとても小さくて
掴めるものは一つだけ
迷わず君に手を差し伸べる

流れ星に願いをかけたカモノハシは鰐になった
殴られたなら倍にして返せ

■この曲は妙にサビのメロディが耳に残っています。自分の曲なんだけど。元ネタが何かあるのかなぁ。自分では意識していないんですけれどね。開放感があって好きな曲。「鰐」というキーワードが出てくるのはちょうどこのころ岡崎京子のpinkを読んだから。カモノハシはどこから来たのだろう。

I don't believe the word. I don't believe the love. I don't believe the truth. I don't believe the God.
I don't believe the peace. I don't believe the war. I don't believe the rock. I don't believe the change.
I don't believe the life. I don't believe the death. I don't believe the world. I don't believe the ...

こんなはずじゃなかったと彼女は言う こんなつもりじゃなかったと僕は言う
答えを見せるからついてこれるかい? その先に何があっても知らないよ
なんて言って気を引いても空っぽさ 明日には忘れて愛し合おう
愛されて愛しても余計不安だ
いつ君が去るのかと怯えて過ごす
それよりも分からない僕の心が
冷めてしまうことの理由にしそうで
死にたくて死ねなくて笑って暮らすぜ
そんな気持ちでいたらバカと笑われた
心にもないことを並べてみたって
不幸ごっこに巻き込まれたくはないわ

余計なことばかり考えていたら 性行為の最中に急に殴られた
見ていないのならかまわないけど 半端な視線で見つめないでねって
具合の悪いことは何もかも 今夜から忘れて愛し合おう
愛されて愛しても余計不安だ
いつ君が去るのかと怯えて過ごす
それよりも分からない僕の心が
冷めてしまうことの理由にしそうで
死にたくて死ねなくて笑って暮らすぜ
そんな気持ちでいたらバカと笑われた
心にもないことを並べてみたって
不幸ごっこに巻き込まれたくはないわ
答えなんて別にいらないそんなもの初めから持ってる
1,2の3で目をつぶって飛び込んだ体の中で
弾けて消えるさ

In this world nothing can be said to be certain, except death'n'taxes.
Every man's life is a fairytale written by God's fingers.
Perfect sunset coming down. You and I still going nowhere.
After a storm comes a calm. Don't cry before you are hurt.

■これ「たそがれ」と読むのかな、自分でも読み方が分からない。サビでちょっと耳障りなギターの音を入れていて、当時小室哲哉がglobeでこういう「耳障りな音を反復させる」みたいなことをやっていたんですよね。それを意識した記憶があります。

家内の夢を覗いたらバラ色の世界を見ていた
なんだか申し訳なくて思わず寝顔にキスをした
32度目の記念日にTDLで食事をして
感謝を込めて花束を渡したら「邪魔」と捨てられた

大事にしているものなんか他にも色々あるけれど
なんだかんだで傍にいるあなたを愛している

世界がもしも終わったらもちろん僕たちも終わる
だけどその日が来るまではなるべく離れないで居よう

旦那の夢を覗いたらいつもと同じ日々だった
なんだか可哀想になってそっと寝顔にくちづけた
高級住宅街を見て溜め息ばかりついていたら
無邪気なふりして駆け出していつの間にやら逃げられた

欲しいものは山ほどあるし別に満たされてないけれど
なんだかんだで傍にいるあなたを愛している

この世に果てはないけれ愛には果てはあるだろう
そこまでたどり着くのなら今の二人のままがいい

僕ら踊っていよう命続く限り
果てには夢もありそこには水もある
水さえあるのなら二週間はいける
その後の事など抱き合って死ねばいい
愛情は枯れるだろう友情も絶えるだろう
全部消えていくだろう僕だって君だって
わんさか居たはずの人間達は何処だ?
僕と君だけなら倦怠期なんてブッ飛ばせ

■このアルバムのテーマは「愛情と幸福」で、これ先につけていたタイトルじゃなくて確か後からつけたんですよね。だいたいそれに関する曲だったから。で、このアルバムの中では明るめの曲。「強制的に二人きりになる」というシチュエーションだけれど、関係が長くなったカップルって他にいない閉じた世界になるか、あるいは互いの世界が独立分散するかどちらかになる気がしていました。

抗菌性だと君が渡した心に見えてるモノを愛した
その場限りで全部すり抜け砂になっても必死に作った
行方も無いし言葉も無いがお互いに勝手に作れるさ
示し合わせて夜に紛れて愛情だとか叫んでみたけど
僕が見るのはただの虚像で君が見るのは幼い心で
でもそれでいい目の前にある温もりは綺麗だよ

抵抗したって消え去らないしこんな気持ちじゃ一人みたいで
朝になんかなんないよ朝になんかなんないよ朝になんかなんないよ

適応してても君がいなくちゃすぐに壊れて泣き出しちゃうさ
そんな気持ちを愛だと思いそれだけで十分なはずで
心は分かってた今しかないと分かってたんだ
だから燃えたんだ

抗菌性だと君が渡した心に見えてるモノを愛して
なくしたものも見つけたものも全部急いで捧げてしまった
返してくれと思ったけれどそもそも本当に在ったのかな?
てっきり去ったと思ってたけどそんなに強くはなかったらしくて
言葉だったり身体だったり色んなもので繋がりたがって
今日という日が過ぎ去ってくのをぼんやり見ている瞬間が好きさ

高揚したってすぐに冷めるし冷めなきゃ余計に悲しい話だ
朝になんかなんないで朝になんかなんないで朝になんかなんないで

気持ちの上では変わらないけどなんだか急に疎遠になった
そんなことは良くあるから別に気にもしないけれど
最近は涙もろくなってテレビもろくすっぽ見てられやしない
適応してても君がいなくちゃすぐに壊れて泣き出しちゃうさ
そんな気持ちを愛だと思いそれだけで十分なはずで
心は分かってた今しかないと分かってたんだ
だから燃えたんだ

示し合わせて夜に紛れて愛情だとか叫んでみたけど
僕が見るのはただの虚像で君が見るのは幼い心で
でもそれでいい目の前にある確かな温もりは綺麗だよ

■このころヒップホップブームが来ていたんでしょうね、ドラゴンアッシュとかこの頃かなぁ、なんとなく言葉の載せ方とか、リズム重視の感覚を自分なりに取り入れようとしていました。DJXというシンセがヒップホップ、クラブ系の音源が充実していたことも一因。言葉選びが語感を意識しています。

綺麗な言葉を どうもありがとう
おかげで立派な大人になりました

幸せな家庭を どうもありがとう
おかげで立派な父親になりました

帰るところは 夏に紫陽花
白い砂 青い海 思い出の夜

懐かしき古里よ どうもありがとう

素敵な出会いを どうもありがとう
お陰で立派な男になりました

素晴らしい唄を どうもありがとう
お陰で立派な人間になりました

愛する人よ春は見えたかい
苦い夏 笑う夜 旅立ちの朝

懐かしき恋人よ どうもありがとう

出会った人達よ どうもありがとう
みんなのおかげで立派になりました

思い出達よ どうもありがとう
色々あったが立派になりました

楽しくやろう今日は良い日だ
笑う声 唄う夢 踊り明かそう

素晴らしき世界よ どうもありがとう
素晴らしき世界よ どうもありがとう

■大槻ケンヂがソロで井上順の「お世話になりました」をカバーしていて、それがとても良かったんですね。で、似たような曲を作りたいなぁ、と思って作った曲。すごくシンプルな言葉にすることで比喩的な広がりも出るといいなぁと思って言葉を選びました。

傷ついて傷つけられてももっと心になるのを待ってる
愛された気持ちなんてのは幻想だなんて強がったりしてはみたけど
茫洋とした人生は時々やけに辛くなる縋りつくものを求めて彷徨うからいけない
僕の気持ちは僕だけのものになる君が居ても縛れるならそうしたいけど

あわよくばこの愛で人生を あわよくばこの愛で概念を
あわよくばこの愛で盲目まで高めたいが
信じていればそれでいいのかな? 分かり合えると思ったけれど
何も見えない 何も見えない 何も見えないな

純粋は悲しいくらいに消え去ってゆく張りぼてになり
曝け出されたら何もかも全部捨て去るしかないようで耐えられないな
純愛なんて言葉にも一片の夢はあるけれど信じられるならとうの昔に満ちているさ
気付いていたからこの街の流れにも慣れたけれど好きじゃないさ苦しくなる

あわよくばこの愛で人生を あわよくばこの愛で概念を
あわよくばこの愛で盲目まで高めたいが
信じていればそれでいいのかな? 分かり合えると思ったけれど
何も見えない 何も見えない 何も見えないな
あわよくばこの愛で人生を あわよくばこの愛で概念を
信じている本当は君のことを
だからお願い
許されるはずもないのだけれど何より罪の意味が分からない
傍に居てね 傍に居てね 傍に居てよね
あわよくばこの愛で人生を あわよくばこの愛で概念を
あわよくばこの愛で盲目まで高めたいが
信じていればそれでいいのかな? 分かり合えると思ったけれど
何も見えない 何も見えない 何も見えないな

■「あわよくば」っていい単語ですよね。広がりがあって好きです。これなんなんだろうなぁ、ちょっとディスコ、トランス的。こんなオケを作って粛々と歌詞を載せたら不思議な感じになりました。ちょっと吉井和哉テイストだったのかな。

32度目の記念日に一人きり壊れていった生活を考えた
穏便さだけに救われた疾しさが環状線の内側で呼んでいる
逃げ場も少しはありはしたけどあの場所がもう嫌になったんだ
信じたものすべてが消えていってもそれでもまだ僕らは消え去れはしない
空から貰った綺麗な夢を売り殺した数だけ死にゆくだけ
店頭に並んだ幸せを買いに行きちょっとばかりの温もりに絡まれた
関係無いさとそそくさと逃げ出して困難ばかりと言いふらし嫌われる
それなりにまぁやってはいるがそっちはどうだい相変わらずかい?
笑えない冗談やいくつもの無言を全部まとめたから取りに来ないか
泣いても叫べど逃げても死にきれずそれなら笑って生きゆくだけ

悲しい夢を見ていただけさいつかは冷めるただそれだけだ
先が見えたら何処まで行こうか? ここらの果てに心は果てた
剃刀に胸焦がれ頭を裂かれ錆び付いた肌の上夢中で転げ
行方知れないまま孤独で汚し月明かりだけが闇を照らす
あの頃に戻れても繰り返すだろうどうしようもなくてまた繰り返すだろう
答えは何もないまま月日は過ぎてそれでもまだ日々は続く
言葉も温もりも思い出も痛くてもいつかは全部きっと笑い飛ばせるさ
信じたもの全てが消えて去ってもそれでも僕らは消え去りはしない
それでも僕らは消え去りはしない
それでも僕らは消え去りはしない
僕らは

I can fly. You can fly. Still going nowhere.
籠目籠目空にはツバメ僕は一人飛ぶカモメ
夢も愛も希望も嘘も飲んで飲んでふらついて
籠目籠目空にはツバメ僕は一人飛ぶカモメ
夢も愛も希望も嘘も飲んで飲んで青い空

■自分の中ではドゥームをやりたかったんですよね、人間椅子みたいな。出来上がりはだいぶ違うけれど。なんとなく重くて暗くて盛り上がるバラード、みたいなのを作りたかった記憶があります。情報量が多くてミキシングが難しかった。

行くのだ行くのだ歩いて行くのだ足並み揃えて1,2,1,2
ようこそこちらは人間シアターすべてをぶち抜き突き進め
悩みを抱えたものだけが集う秘密結社こそその正体だぜ
イカシタあんたもイカレタあんたも勿論僕も皆同じさ

等速加速で突っ走れ闇夜のグライダー
墜落したら終わりだぜ下には地雷だぁ

マザコンファザコン妄想虐待精神分裂神経失調
トラウマ傷跡後悔だらけで人生すべてがコンプレックス
UFOも見たし教祖に会ったし薬も飲むけど全然効かない
それでも逃げない負けない絶対いつかは幸せ掴むのさ
腐った音など聞いてちゃダメだ探し回って掴まなきゃ
絶望なんて重すぎるから諦念ぐらいで止めときな
明日がまた来る保証はないぜ大音量で自分を鳴らせ
自分の声しか聞こえなくなりゃバカみたく飛べるぜ
感情移入で泣いてんじゃねぇよ
代弁されんの待ってんじゃねぇよ
分かってもらおうなんて思うなよ自分は自分でかき鳴らせ
病気なんだろう病気なんだろう病気なんだろういい気分だぜ

快楽不足だやってやれ孤高のグライダー
正論ばかりで生きてるあんたら嫌いだぁ

行くのだ行くのだ歩いて行くのだ足並み揃えて1,2,1,2
あきらめないのだ絶対めげないどんなに明日が暗くとも
辛くて苦しいマラソンなのだよ人生孤独なマラソンなのだよ
止まればそれまで疲れが押し寄せもう二度と走れなくなるぜ
行くのだ行くのだどんどん行くのだ決して振り向かず1,2,1,2
死ぬまで止まらずずんずん進むぜそれこそが生きる証だぜ
負けるかここまで来たんだ負けない何が起ころうと決して負けない
悲しい別れの記憶もいつかは笑って思い出せるように

光速飛行でブッ飛ばせ無敵のグライダー
世界の果てまで見えるぜ上には未来だぁ

■これは筋肉少女帯的というか、ノベルティソングというか、、、。歓喜の歌をサビでやっているのは遠藤賢司のライブ盤で「歓喜の歌」を演っていたから。かっこいいなぁと思って自分でもやってみました。サビのごろ合わせはHideのピンクスパイダーを意識していたかも。

金は無いけど頭も悪い挙句オイラにゃコネも無い
土方仕事で鍛えた身体 骨を折ってシオシオのパー
空を見上げて溜め息6つ飼っていた猫も逃げ出した
生活保障を受けたいが戸籍が無いので受けられない

夢を見ていただけでしょう人より早く醒めただけ
見える全てに名を付けて知った気になるぜ

蟹工船蟹工船 マグロの群れだぜ
蟹工船蟹工船 どうもありがとう

首吊ろうにも縄など無いし手首切るにも刃物も無し
薬買う金あるわけ無いがこのまま放っときゃ飢えて死ぬ
夕暮れに漂った暖かな空気の中フラフラ歩く
拾った電話を使ってみたら砂嵐が流れ始めた

救われるのは無理でしょうとても頭の良い僕は
先の見えない人生は金じゃ買えないぜ

蟹工船蟹工船 肺も一つだぜ
蟹工船蟹工船 別に困らない

この世はどうせ嘘でしょうだって嘘しか吐けないし
だけど道には木も生える 花を売りに行くぜ

蟹工船蟹工船 マグロの群れだぜ
蟹工船蟹工船 ではねまた会おう

■最後はカラッと明るく終わりたくて作った曲。とにかく力を抜いて歌うことを心がけました。

それでは良いミュージックライフを。

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