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2020s Rock Party Playlist ~老若男女向け2020年代ロック200曲~

新しいプレイリストを作りました。今回は”ロック”の盛り上がる系(主観)の曲を200曲集めたリストです。

僕がプレイリストを作る時は「他にないもの」を心がけています。他にあれば僕もそれを聞けばよいですから。今まで作ったプレイリストって、他に類例がなかったんですよね。

今回のプレイリストの特長は「老若男女」です。そう、いわゆる「クラシックロック」から「最新インディーロック」までを並列に並べています。60年代組、70年代組、80年代組、90年代組、00年代組、10年代組、20年代組と約60年のロックの歴史を網羅するリスト。年齢も10代から80代まで。その中で一定の整合性が取れるような曲を選びました。

・ビートが強く、ノリが良いもの
・”ロック”の範疇(パンク”ロック”やハード”ロック”は含むがハードコアやメタルは含まず)
・5分以内(主に3分台)
・英語圏のアーティスト(米英豪加)が参加した曲
 ※非英語圏の曲(いわゆるワールドミュージック)は今回選ばず

今回はApple Music、Spotify、Tidalで作成しました。Tidalが完全版。他の2つは数曲配信されていない曲がありました。まぁ、大枠は同じです。下記から3つのサービスのプレイリストへ飛べます。


音楽というのは本質的にプレゼンテーションの一種です。アーティストが表現したいものが出てくる。10代の表現と80代の表現は自然に変わってきます。今回は「幅広い年代のアーティストの曲を集める」というテーマで、それらをつなぐものとして「ロック」を位置づけてみました。やはり自分に近い年代の話は共感しやすい。だから「老若男女向け」のプレイリストかなぁと思っています。案外、こういう横断的なプレイリストってないんですよね。多分、音像がばらけるからだと思うんですが。ニールヤングとモリッシーとイマジンドラゴンズを同じプレイリストに入れるのはなかなかカオス。ただ、今回作ってみて思ったより一貫性があるなぁと感じました。それがロック史なのかもしれません。

ここからはプレイリストを作り/聞く過程で感じた雑感をいくつか。

1960年代デビュー組はだいたい今80代です。現代はロックの起点から現在までを見通せる最後のタイミングかもしれません。1950年代のロックンロールを第一世代と位置付ければすでにその世代は失われていますが、僕はビートルズ史観というか「現代ロックの起点は1963年」だと思っているので今はロック史のほぼ全世代が現役で活動している最後のタイミングだと思っています。このタイミングのスナップショットとしての200曲。こうして聞いてみると案外古いアーティストと今のアーティストの差異がない部分があったり、40代、50代に差し掛かってきたアーティストの表現がだんだん変わって行ったり、若いのに老成感を出すアーティストがいたり、むしろ70代、80代でめちゃくちゃエネルギッシュなアーティストがいたり、並べて聞くことで気が付くことがあったりします。「あれ、最近のYESってプログレ耳だとなんかアク(と魂)が抜けたなぁと思ったけどフラットに聞くと演奏がやけにうまいインディーズバンドっぽくない?」とか。ヴァンモリソンのスキッフル(UKで1950年代に流行っていた、UKロックのルーツ)のカバーを聞いて「案外今とサウンドが似てるな」とか。アークティックモンキーズとかThe 1975はだんだん老成し始めてるけどローリングストーンズやホークウィンドは80代なのにやけに元気だな、とか。もっと言えばUKの70年代ハードロック組はおしなべてやけに元気。ユーライアヒープ、ナザレス、ウィッシュボーンアッシュとか。USの方は枯れ感が強まっていきますが、UKは大ベテランが元気な印象です。もしかしたらUSの方が「年齢というロールモデル」に対する圧力が強い? まぁ、単なる思いつきですが。UKのアーティストって年をとってもそんなに枯れないアーティストが多いんですよね。

あと、2020年代に入ってロックが盛り上がっているというか、いろいろなアーティストが活性化している気がします。今回選んだ曲は2020年代の曲のみ。60年代、70年代的なロックンロールもあれば、70年代後半~80年代のポストパンク、ニューウェーブ(ギターよりシンセ)もあり、グランジオルタナもあり、00年代以降は音楽形態の進化というよりはDTMや録音機器の発達による音響面の進化の方が顕著な気がします。そうしたサウンドの変化が一望できる面白いプレイリストになったと思います。

なお、「ロック史」についてもっと興味がある方は下記のマガジンもどうぞ。

それでは良いミュージックライフを。

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