藤岡麻菜美選手の引退と怪我
Wリーグ(女子バスケ)のJX-ENEOSサンフラワーズ(以下、JX)に所属する藤岡麻菜美選手の引退が発表されました。
2016年にJXに入団し、実働4年。日本代表にも選出される選手でした。
藤岡選手のプロフィール(JXのHPより)
藤岡選手のWリーグでの実績
※TOP画は2019.5.31、水戸で開催された日本代表の試合より
1、日本代表としての実績
藤岡選手の経歴を見ると、とても輝かしい物である事が分かります。
特に日本代表としてフル代表だけでなく、年代別代表としての活躍も素晴らしい物があります。
しかしそれは同時に、藤岡選手の選手生命に大きな弊害を生んだのではないか。
そのように私は感じる事がありました。
それが、2017年の夏に開催された2つの国際大会でした。
2、2017年夏の日本代表
FIBA女子アジアカップ2017が7/23〜7/29の間、インドで開催されました。
日本は優勝し(3連覇)、藤岡選手も大会ベスト5に選出される活躍を見せました。
1ヶ月後の8/20〜8/29、第29回ユニバーシアード競技大会がチャイニーズ・タイペイ開催され、50年ぶりの準優勝という好成績でした。藤岡選手はこのチームでキャプテンとして牽引しました。
藤岡選手は2つの日本代表チームで大きく活躍したのです。
しかし...。
3、2017-18シーズン
夏の代表戦を終え、10月からWリーグの新シーズンが始まりました。
しかし藤岡選手はこのシーズン、怪我のため僅か2試合の出場に留まりました。
※Wリーグ33試合+プレーオフ3試合、皇后杯(3次R含む)4試合。
全40試合中2試合の出場。
4、怪我の考察
怪我の詳細は分かりません。
が、私は夏の代表での酷使が怪我を誘発したのでは? と思えてくるのです。
ボディコンタクトの激しいバスケットというスポーツで、シーズンのオフ期間に開催された国際大会に連続で出場し、コンディション面で疲労が溜まった事は想像に難くありません。
もし本当にそれが原因でシーズンをほぼ棒に振ったのであれば、代表の在り方を考えずにはいられません。
もちろん、藤岡選手が素晴らしい選手だからこそ2つの代表チームに呼ばれた。
この事は良いのですが、コンディション面のケアは大丈夫だったのか?
結果的に怪我をしている事実との因果関係は?
実際、私は17-18シーズンの間いつもこの事を考えていました。
5、選手生命を考える
アスリートに怪我は付きものですが、体の酷使による怪我はあって欲しくない物です。
ファンとしては通年選手の活躍を見られるのは嬉しいですが、結果として怪我を誘発してはこんな悲しい事はありません。
藤岡選手は今シーズンも怪我で1試合の出場でした。
しかしほんの1年前の今頃、トップ画にも使われているように日本代表に選ばれていました。
実働4年ですが、実際には2年しかコート上では動けていないのです。
この経歴を見ると、やはり私には2017年夏の代表の事を考えてしまうのです。
あの夏の輝きは、本当に「良かった」と言えるのか。
結果として選手生命を著しく縮める事になってしまったのではないか。
だからこそ、このnoteを書こうと思ったのです。
6、オフの在り方
サッカー界でも元旦に天皇杯決勝が行われ、すぐにアジアチャンピオンズリーグや日本代表の試合があるため、オフが1週間とない事が問題視されたりもしました。
「酷使」があっても「オフ」でしっかりと休む事ができる。
そのような意味での「選手ファースト」があって欲しいと思いました。
7、藤岡選手フォト
上: 2018.12.15(土) 堺市金岡公園体育館にて
下:2019.3.3(日) 大田区総合体育館にて
いずれも写真左が藤岡選手。
マッチアップはいずれもコアラーズ川井選手。
8、参考記事
西日本スポーツの記事
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