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Maroc que J'aime

暮れに、iPhone12Proに変えた。写真機能が優れてきたようだから、、そして背景に用いたのがこの写真、モロッコの世界遺産アイト・ベン・ハッドウゥの猫。

砂漠の入り口の町ワルザザート(Ouarzazate)から約30kmの所にアイト・ベン・ハッドゥ(Aït-Ben-Haddou)の集落がある。小高い山と前面の川を利用した要塞は歴史的・文化的価値の高いことから、1987年に世界遺産に登録された。景観も素晴らしい。

モロッコは私にとって最初の外国、そして長期滞在していたものの、その時は訪ずれることができなかったアイト・ベン・ハッドウ。何しろ遠い、ラバトやカサブランカから見れば、アトラス山脈を越えた麓の村なのだから、経済と時間の余裕のない若いころには難しかった。その後10年以上過ぎてようやく行くことのできたこの地、一度行くとなぜか続けざまに足を運ぶことになる。やりたいことができる、人生にとってそう長くない『時』生活と自由を並行してやりくりのできる、そんな期間だったのだろう。だからこそその時間が懐かしく、輝いて思い出されるのかもしれない。

2度目に訪れた時、頂上に向かう日干し煉瓦の家の屋上で、TVのパラボラアンテナを取り付けているおじさんに出合い声をかけた。「あぁ・・そういうの付けていいんだ?」
『親の代から居るところでやって、、何が悪い!』と叱られてしまった。向かいのドア越しには手作りの絨毯を織るのが見えた。

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その道をさらに進むと、世界遺産の中に住んでいる人に招かれてテラスでアチャイをいただいた。彼は映画「グラディエーター」にもエキストラとして出演した俳優で、その時の精悍な衣装姿も披露してくれた。その時テラスにいた猫が最初の写真である。猫も主に似て役者のようだ。

これらの写真を絵葉書しようと思いつき、数日前から始めている。その時アチャイをごちそうしてくれた精悍な衣装の彼(モハメッド)はとても絵になっている。ただ絵はがきにするのは彼の承諾を得なくては、、、。次に行った時に相談するしかなさそう。

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