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写真 長崎県 浦上天主堂 (2021)

私は長崎を旅していた。2021年の大晦日のことだ。出発した場所は長崎空港だ。

原爆の被災地を訪れるのが私の目的だった。私はレズリー・グローヴスのNow It Can Be Told : The Story Of The Manhattan Project(マンハッタン計画の物語)という本で学んでいた。

長崎原爆資料館は休みだったので、その日訪れたのは長崎平和公園と長崎原爆中心地だけ、そして浦上天主堂に着いた。

私はそのときこう思ったことを覚えている。原爆でも落ちなかったら、私はこの土地に来なかったんだと。自分はほとんど地縁のない場所にやってきて、旅行をし、写真を撮っている。

しかし思い返してみると、原爆被災地を確かめたかったからであり、死ぬときになって、自分が行かなかったことで後悔するはめに陥りたくなかったからである。


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