写真 花見 (2022)

午後、神社の中で。

ありとあらゆる記憶が頭に蘇ってくる。

スーパーに買い物に行った3月24日。

会員カードはお持ちでしょうか？ あるいは会員カードはお持ちですか？

この質問に対して、どのように答えたか。

教える義務は私にはない。

でも、とにかくね、私はまだスーパーの会員になっていないんだ。

昨夜、私はこの写真を見ていた。

ずっしりとした、2022年を生きている桜。

私は、そのときコンビニエンスストアで購入したコーヒーを手に持っていた。

それが私の今年はじめての花見だ。

私は少しまどろんでいた。

目を閉じて、風の音を聴いていた。

10分ばかりただのんびりと桜を見ていた。

自分がここにいて、コロナになっていないことを喜ぼう。

そのことはありがたい。

しかしそれと同時に、私はつらい気持ちで思わないわけにはいかない。

ロシアとウクライナの人々が、どこか別の、こんなにすばらしくない場所で、

戦争をしてしまったのだということを。