旅行業未経験の僕が会社設立2年目で黒字化に出来たのはなぜか

2017年1月末で会社員を辞めました。
前職を辞した理由は、情報雑誌の凋落です。
以前の記事にも書きましたが、僕が務めていた出版社では月刊誌を発刊し僕は編集業を担っていましたが、年を追うごとに販売部数と広告収益は下がる一方。
2016年に入ると減益に拍車がかかり、このままだと火の車になるのは目に見えてきました。
日本でも雑誌不況と叫ばれる中、僕の力だけではどうにもすることが出来ないと判断し、会社員という立場を捨て2017年4月に自身の旅行会社TRIPULL(THAILAND)Co.,Ltd.を立ち上げるに至りました。
旅行業を選んだのはそれなりに目算があったからですが、それでも設立1年目は赤字。
黒字化出来始めたのは2年目の2018年からです。
旅行業未経験だった僕が、どうやって黒字化へ持っていけたのか。
今回の記事では、その経緯を書いていきたいと思います。

激旨！タイ食堂での集客

僕が運営するブログ「激旨！タイ食堂」を立ち上げたのは2015年6月でした。
それまで紙媒体の畑でしか知らず、Webのことなんてほとんど知識がなかった僕は危機感を募らせ、勉強するために自分でドメインを取得し、WordPressを使って立ち上げたブログです。
「ローカルタイ料理店」に特化したブログは今までなかったこともあり、立ち上げ半年で10万PVを達成。
会社を設立した2017年には15万から18万PVにまで伸びました。
集客としてまず使ったのがこの「激旨！タイ食堂」です。
タイのローカルタイ料理店に興味がある人はタイ旅行が好きな人が大半で、旅行業との親和性は高い。
といったこともあり、自身で企画したツアーを「激旨！タイ食堂」で紹介していくという手法をとりました。
これがまず一手です。

TRIPULLでの記事投下

「激旨！タイ食堂」の集客だけでは会社運営は厳しいので、次の一手はコーポレートサイトとして立ち上げたTRIPULLです。
このサイトではツアーを紹介していくだけではなく、旅行ブログの記事も投下できるようにしました。
記事のテーマとして選んでいったのは、僕の旅行記などではなく、タイを旅行する人が検索するようなテーマです。
実際に書いた記事は

「タイ人薬剤師に訊きました　タイ旅行中の体調不良に合わせた処方薬30選」
「バンコクの薬局店日本人スタッフが選ぶ　リピート率の高いタイお土産ベスト10」
「スワンナプーム国際空港の知っておけば便利で少し楽しくなる24の項目」
「ドンムアン国際空港の知っておけば便利で少し楽しくなる19の項目」

などなど。
これらの記事は一例ですが、個性的な記事を書くのではなくタイ旅行者が検索するキーワードを考え、それにもとづいて取材をしボリュームのある記事を書いていきました。
ただこういった記事は書いてすぐに検索上位に上がりません。
上位表示されるようになったのが2年目のころでした。

YouTube戦略

そしてもう１つが、YouTubeを使った集客。
これは以前にも書きましたが、スタッフであるカヌンを使い「激旨！タイ食堂」のYouTubeチャンネルでローカルタイ料理店を食レポしてもらうというものです。
ローカルタイ料理店に特化したYouTubeチャンネルがなかったことと、カヌンの個性的なキャラクターが当たり、チャンネル登録者は右肩上がり。
彼女をガイドとして指名するツアーが増えていったのも、2年目の2018年でした。

広告に頼らない集客を目指して

上記３つが主な集客方法です。
ご覧になっていただければお分かりになるように、「広告」はほとんど使っていません。
唯一広告を打ったのは、Facebookだけでした。
広告に頼らなかった理由は、広告を打つ予算などなかったからです（笑）
だからこそ頭をひねり、アイディアを絞り出すしかない。
ある程度戦略的にはやってきましたが、1年目はずっと赤字だったので必死のパッチ、寝ても覚めても仕事のことしか考えられない日々でした。
仕事のことばかり考えているのは今でも変わりありませんが、これからも広告には頼らない集客を目指していくつもりです。
僕が唯一といっていい得意なことは、「発信」を続けられることなので！

僕のnoteでは「タイへ移住したい」もしくは「タイで起業したい」と思っている方や、海外在住での発信をどうやったらいいか悩んでいる方の一助になれるような記事を投稿しています。
ひとつひとつの記事が1人でも多くの方に役立ってもらえれば幸いです。

★2021年11月に開催される「イーペン祭り」のチケット販売を開始しました。
僕も同行しますので一緒に楽しみましょう！
https://tripull.asia/yeepeng2021/

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ブログで使っている僕の写真を撮影してくれたのは西山カメラマン。
僕がバンコクで「一番上手い！」と思っているフォトグラファーです。