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マイツリー #未来のためにできること

地球沸騰化とも呼ばれる時代。正直、私は大人を恨んでいる。

利益を優先し、環境のことを考えなかった結果、異常気象が定着する世界になってしまったのではないか。これからを生きる者にとっては、いい迷惑だ。

私が通っていた小学校は、緑あふれる学校として表彰を受けた。児童一人一人に自分の木がある、マイツリー制度。幹や枝に名札をくくりつけ、卒業まで共に成長した。

今、緑は減少して、灰色の建物がどっしりと座っている。環境保護が訴えられる時代に、残酷にも緑を消した。卒業生の思い出と一緒に。

多くの人の役に立ち、社会をよくしていることは認める。便利で心地よい環境を作るには、何かが犠牲になることもあると理解していた。

しかし、それは人間側の主張で、自然の声を聞いていないではないか。

強い憤りを感じ、大人を恨んだ。醜い生き物だと思った。しかし、気づけば私も大人の仲間入りを果たしていた。未来のために、行動を起こすべき年齢に達していた。

恨んでいるばかりでは恥ずかしい。私も環境のことを考え、いい世界を作っていきたい。

そう意気込んだが、どうしていいか分からなかった。一つも目印がない、大海原に放り出されたよう。下手に動けば、自分自身にダメージが及ぶ。知識がないことで、貢献するどころか迷惑をかける恐れがある現状に腹が立った。

悔しさを原動力に、私は新聞やネットニュースを通じ、社会で起きている問題、解決策と思われている方法を具体的に知ることから始めた。日本だけでなく、世界中の現状を知ることが、大人として最低限のマナーのような気もした。

その先にある答えは、人ぞれぞれ。私は答えに辿り着けるほど知識を得ていないが、いつか真の大人として社会に貢献したい。

そして、再びマイツリーと出会い、共に成長したい。

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