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勝敗を分けた奇妙な流れ【中日VS巨人 6月17日】

 交流戦明け初戦。中日は本拠地で巨人と対戦しました。中日先発はエース・大野雄大投手。対する巨人先発はエース・菅野智之投手。互いの意地とプライドがぶつかった一戦は、予想通り緊迫した投手戦。そんな投手戦の勝敗を分けたのは、奇妙な流れでした。

勝負を分けたのは

 試合が動いたのは8回。巨人が二死満塁とこの日最大のチャンスを作ったものの、無得点。その裏、今度は中日が二死2、3塁とチャンスを作り、阿部寿樹選手が決勝2点適時打。2対0で中日が勝利し、緊迫した投手戦を制しました。

 大野雄投手、菅野投手による見事な投手戦でしたが、勝敗を分けたのは奇妙な流れでした。大野雄投手は7回まで1安打無四球投球。直球に威力があり、完璧な投球を披露していました。

 そして8回。この回も簡単に二死まで奪うも、まさかの連打と四球で満塁のピンチを作ってしまいます。打順は「9番」菅野投手。0対0の終盤、なにより巨人にとってこの日最初の大チャンス。原監督は菅野投手を代え、代打・石川慎吾選手を起用します。しかし、大野雄投手がこの日10個目となる三振で石川選手を打ち取り、その裏の得点劇へと繋がります。

奇妙な流れ

 思わぬ展開から均衡が破れた投手戦。菅野投手は7回を投げ終えた時点で球数は84球。8回のマウンドにも当然上がると思われました。しかし、打順の巡り合わせから降板し、続く2番手・今村信貴投手、3番手のビエイラ投手が打たれ、巨人は敗戦しました。

 対する大野雄投手は7回の自軍の攻撃で最終打者となっており、当然のように8回のマウンドに上がりました。まさに奇妙な流れから投手戦の均衡が破れ、中日が勝利を手にしたのです。

 大野雄投手もわざと菅野投手の打順にまで周し、菅野投手を降板させたとは全く考えられません。それでも、二塁すら踏ませない投球を魅せていた大野雄投手が二死走者なしから満塁までピンチを広げ、菅野投手の打順まで周ってしまったのは、奇妙な流れだったと感じます。

次回も楽しみな一戦

 また、試合を動かしたワンプレーとして加藤翔平選手の盗塁も忘れてはいけないでしょう。8回、一死1、3塁の場面で一塁走者・高橋周平選手の代走として登場。代わったばかりの巨人・ビエイラ投手の初球にスタートをきり、一死2、3塁と1本の安打で2点奪える状況を作りました。そして、阿部選手の適時打へと繋がりました。

 まさかの流れから動き始めた一戦。8回の巨人の選手起用が間違っているとは思いません。まさに目には見えない奇妙な流れから、今回は中日が勝利を手にしました。菅野投手も7回無失点で降板し、不完全燃焼でしょう。大野雄投手VS菅野投手。次回の投げ合いが今から楽しみです。

【出典】
プロ野球 - スポーツナビ (yahoo.co.jp)

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