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【中日ドラゴンズ】序盤は直球、中盤にかけて変化球 魔法のような涌井投手の投球 ~4/8DeNA戦~

昨年、6勝18敗1分と大きく負け越したDeNA戦。今季は少しでも負け越しを減らし、上位進出に向けて弾みをつけたいところです。

8日、今季初めてとなるDeNA戦。龍空選手のプロ初本塁打2023年チーム初本塁打が飛び出した試合は、1対3で敗戦。またしても打線が沈黙しました。

先発は涌井秀章投手。この日も6㌄2失点と試合を作りましたが、打線の援護に恵まれず、移籍後初勝利を掴むことはできませんでした。

前回苦戦の立ち上がり

前回登板(1日・巨人戦)では、7㌄2失点。立ち上がりに制球を乱しましたが、中盤以降立ち直りました。

この日は、初球を佐野恵太選手に二塁打を打たれる立ち上がり。ただ、今回は制球が安定し、後続を抑えました。

前回の立ち上がりは左打者の外角に大きく外れるボール球が目立ちましたが、この日は1球もなし。4番の牧秀悟選手に対しては全て直球勝負。149㌔の直球で空振り三振を奪いました。

直球が効いた序盤

2回以降は、直球、シンカー、スライダーを軸に、自在に球を操った涌井投手。前回登板同様、直球の割合は半分以下。勝負球が浮く場面が何度かありましたが、4回まで0を並べました。

その後、宮﨑敏郎選手に本塁打を打たれるなど2失点しましたが、コーナーを広く使う涌井投手の持ち味は十分に発揮。

3回までに4個の三振を奪い、序盤は直球の威力が相手の脅威になっていると感じました。

ファーストストライク

ただ、前回登板でもそうでしたが、中盤にかけて相手がファーストストライクを狙ってきて、失点した涌井投手。

5回と6回に対戦した打者12人のうち、9人がファーストストライクを打ちにきていました。球数を要さないで済む分、制球の良さを上手く利用され、畳みかけられた印象を持ちました。

ボール先行ばかりになると苦しくなりますが、カーブやチェンジアップなど、ピンチの場面こそ緩急を使った投球も有効なのではと考えます。

勝利を呼ぶカギは?

また、気になったのはDeNAが早い段階から走者を動かしてきたこと。5回と6回に2度エンドランを仕掛けてきましたが、いずれも初球と2球目と早いカウント。

クセがバレているのか、それとも制球の良さを利用した作戦なのかは分かりませんが、少し嫌な感じがしました。

立ち上がりは直球で押し、徐々にシンカーやスライダーで散らしていく。この2戦で、涌井投手の投球術が浮かび上がってきました。

次回登板は、立ち上がりと中盤の投球がカギになってくるでしょう。次はどのような投球術を見せてくれるのでしょうか。

好投しているだけに、早く白星がついて欲しいと願うばかりです。

【参考サイト】


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