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甲子園優勝投手が覚醒の予感!中日・清水達也投手

 いよいよ球春到来の季節がやってきました。今季の中日ドラゴンズには投手、野手ともに期待の若手選手が多くいます。根尾選手、石川昂選手、高橋宏投手など次世代のドラゴンズを担う選手が2022年シーズンに挑みます。そんな中、今シーズン覚醒間近の投手がいます、5年目・清水達也投手です。

昨季はわずか1試合の登板

 昨季の清水投手は1試合の登板に終わりました。先発し、4回を1失点。結果は悪くなかったですが、敗戦投手になりました。2軍では15試合に登板し4勝3敗1S、防御率2.77の安定した成績を残しました。清水投手といえば、アーム式と呼ばれる投球フォームから勢いのある直球と落差の大きいフォークを織り交ぜ、打者を抑える投球スタイルです。高校時代、花咲徳栄高校のエースとして3年夏に甲子園優勝投手になりましたが、プロでは思ったような活躍ができていません。

課題は与四球?

 清水投手の課題は与四球数だと考えられます。昨季、1軍で1試合に登板し、4回を投げた時の与四球数は4。投球回と同じ数だけ与四球を与えてしまっていました。一昨年の2020年シーズンでも、21回と3分の1を投げて与四球数は15。やはり与四球数が気になる結果となりました。現状、1軍で苦しい投球となっている要因として、与四球数が大きく関わっていることは間違いないでしょう。

中継ぎに転向も

 ただ、制球を気にするあまり清水投手の持ち味である勢いのある直球と鋭いフォークが死んでしまっては意味がありません。そこで、長いイニングを投げる先発から中継ぎに転向することで一気に覚醒するのではないかと考えています。清水投手が甲子園で優勝した際も、試合終盤に登板するリリーフエースでした。プロに入り、1軍で登板する時は先発が多いですが、高校時代に主戦場としていた中継ぎに転向することで、本来の清水投手の持ち味が生かされると考えています。あの勢いのある直球とフォークがあれば、相手チームも短いイニングで攻略することは難しいでしょう。四球の多さは気になる所ですが、まずは登板機会を積むことで、中継ぎ投手として覚醒すると考えています。

勝負の5年目

 今年、同い年の大卒ルーキー達がプロの世界に入り、さらなる成長が求められてきます。期待の若手から主戦投手へ、高校3年の夏に全国制覇を成し遂げ、頂点に立った右腕の今季の覚醒が楽しみです。

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