2社目のAIスタートアップ創業で渡米することにしました
こんにちは、AIスタートアップ起業家の安田です。
前の記事では、1社目に起業した会社がひと段落ついたので、まだのんびり過ごそうかなということを書いていたのですが、気が変わってアメリカのシリコンバレーで真剣にAIプロダクトのスタートアップを立ち上げることにしました。来年の1, 2月には本格的に移住するべく、ビザ取得中に動いています。今回はその背景をお話しします。
端的に今回、アメリカでまたAIスタートアップを始める背景を言うと、"人々のポテンシャルを最大限開花させる”という人生のミッションが見つかったことが一つ。そして、AIを中心にしたソフトウェア技術進化により、グローバルレベルの大きな市場チャンスが新しく生まれるタイミングだと感じたことの二つが主な理由です。そうなると、今のんびりしてる場合じゃないなという感覚になってしまい、本格的に再出発を決めました。
まず上記で言及したミッションの"人々のポテンシャルを最大限開花させる”とはどういうことか。私がよく感じるのは、ほとんどの人が大きなポテンシャルを持っているのに、そのごく一部しか発揮できていないということです。もっと偉大なことができそうかつ本当はやりたそうなのに、それを(無意識的なものも含め)諦めてしまっている人がほとんどのように感じています。
本来、ちょっとした視点の転換、マインドセットの変化さえできればそういった状況は大きく変わるはずだと思ってます。これを深いところまで語り始めると、それだけで長文の大作になってしまいそうなので別の機会に譲るとして、端的に言えば、最近のブレークスルーで“コミュニケーション”可能になったAIがあれば、そういった変化をかなり引き起こしやすくなるのではないかというのが大枠の着想です。
また、それが事業チャンスにつながるシナリオも自分の中では色々な具体的なイメージも湧いています。これも詳細を書くと長文になりそうなので別の機会にしますが、シンプルに見ても、人々のポテンシャル発揮を抜本的に高められるのであれば、大きなビジネスインパクト(≒価値創出)を引き起こす可能性が高いのは容易に想像できると思います。
正直、この粒度の話だけであれば、現時点、ユニークさが飛び抜けているわけではないことも重々承知です。とはいえ事業を作るとなると、どのプレーヤーであれ、圧倒的に解像度高めながら、革新性も含め圧倒的な品質のソリューションを磨き込むことが求められます。ここ最近、技術レベルで抜本的な進化を遂げているAIを中心に据え、革新的な価値を生み出すなら尚更。そうなると、どのスタートアップ、プレイヤーであれ今から泥臭く探すことになるはずで、そこに飛び込む決心をしたということになります。
自分でも一社創業した経験、他の創業者の方々を見てきた経験から思うのは、“コミットメント”がスタートアップの大きな鍵になるということです。ほぼ例外なく、大きく成功しているスタートアップ創業者は圧倒的に強いコミットメントがありますし、逆にそれ以外はほぼ十人十色な印象です(しいて言えば、ある程度以上の賢さ、センスの良さは共通してある気もしますが一般的に思われているよりは低くて良い印象です)。なので、私も次スタートアップをやるなら、強く、長く(なんなら人生かけて)コミットできるテーマにしようと決めていました。
人によっては、商売好きとかで、ビジネス自体にコミットし続けられる人もいるのですが、私はそのタイプではなく、テーマ、ミッションが一番重要なタイプです。あくまでスタートアップ、ビジネスは1手段の選択肢に過ぎません。ただ、リスクは割と積極的に取れるタイプなのと、ビジネスの枠組みはかなり強力なので、可能性がありそうならまずスタートアップを選ぶ思考ではありますが、もしそれがベストなら、NPOや研究などでも構わないと思っています。また、ミッションの選定も、自分が実現できるものより、圧倒的な上位互換が出てくれるならそれはそれで良いと思えるテーマじゃないならやらないつもりで考えていました。それくらいじゃないと、変化や新しいプレーヤーが目まぐるしく出てくるスタートアップで、特定のことにコミットしきれないと感じたからです。
とはいえ、なかなか簡単に見つかるものでもないかなと思っていたのですが、リラックスして、旅をしたり本を読んだりなど色々な体験をしているうちに、意外と半年くらいで確信が強まってきました。また、最初はいわば趣味の延長として開発を始めたのですが、取り組めば取り組むほどミッションへの確信度がどんどん上がって、自然と今ではフルタイム(以上かもw)で働いています。なので、今後も意識的にやろうと思わなくても自然とやり続けるんだろうなみたいな状態になってます(自分を鼓舞するような一般的な起業家の気合いの入り方じゃない気もするので、良いのか若干不安なところもありますが)
ちなみに少し余談ですが、テーマを見つけるにあたって、 "BUILD: 真に価値あるものをつくる型破りなガイドブック" という名著に強く影響を受けました。Apple本社の中枢でiPhone, iPadなどの開発で活躍したあと起業して、それをGoogleに売却した方です。この方の創業テーマがかなりユニークなのですが、それを選んだ理由に、ずっと(確か10年とか)そこに強いフラストレーションがあったから、ここからスタートアップを軌道に乗せるくらいまではモチベーション続くだろうし、自分がやらないとずっと不便なままになりそうなのが嫌だったというようなことを書いていました。そこから、自分もずっと気になってしまっていた、心の中にあり続けたテーマってなんだろうと思った時に、"人々のポテンシャルを最大限開花させる”だなと腹落ちしました。というのも、10年前、プログラミングを始めたのも、それができるかもしれないというのが根底にあったし、他にも様々な意思決定、関心の根底にはそれがあると気づいたからです。なので、自分が何したいかわからない、何を目ざして生きていけば良いか見つからないなどの悩みがある人は、これまでの人生で気になってきたことを振り返って見つけ直すと良いかもしれないです。
また、暇な時間を作ってのんびりリラックスするのも悪くはないですが、それより新しい挑戦してる方が楽しくて、自分の性に合っていると感じるという側面もあります。日本で一度会社立ち上げ、プロダクト立ち上げがそこそこ上手くいったからといって、世界(特に中心地のシリコンバレー)基準では現状、有象無象のチャレンジャーの1人レベルだと思います。しかし、だからこそ新鮮な学びがあって楽しいですし、登った先の新しい景色を楽しみに努力し続けられそうだと思っています。
加えて、よく言われる話でもありますが、日本自体も世界から見たときに“ポテンシャルを開花“させきれていない国のような気がしており、ミッションと強く親和性があるとも思っています。日本は色々とユニークな価値を持っているのに、それを世界と繋げられておらず、結果さまざまな機会損失が起きているような印象です。それもあって、高いレベルで自分のミッションである "人々のポテンシャルを最大限開花させる” が達成できれば、特にそれが日本への貢献になる可能性も大いにあると思っています。プロダクト、ビジネスで高い品質を実現するために世界競争に飛び込みに行きますが、そこで磨かれた、優れたプロダクトが、世界の中でも特に日本を救う形になることになればベストだと思っています。
まだまだ初期段階で、ただの誇大妄想に見えてしまうかもしれないですが、自分の中では諦めずにやり切れるイメージが湧いており、自分のコミットを高めるためにも宣言しておくと良いかと思ってこの記事を書きました。掲げたミッションの達成に向けて頑張っていきますので、もし良ければ応援いただけたら嬉しいです。
ちなみに、絶賛仲間を探し中ですので、もし少しでも興味持っていただけた方、お気軽にご連絡ください!ぜひカジュアルにお話しさせていただけると嬉しいです。ソフトウェアスタートアップの0->1のフェーズにフィットする方であれば、ご応募幅広くウェルカムです。
また、そもそもグローバルで本気にソフトウェアプロダクト開発に関わっている方の知り合いが少ないのもあり、転職等関係なく、情報交換できるだけでもとても嬉しいです。少しでもこの記事を読んで興味持っていただけた方、まずオンラインで30分でもカジュアルにお話ししましょう!
スケジュール調整はこちら(Calendly Link)から簡単にできますので、お気軽に是非!
長文、最後までお読みいただき、ありがとうございました。