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DIYから学ぶ「QOLの重要性」SOKOKO CRAFT WORKS・作業療法士/鎌田洋輔インタビュー

こんにちは!
理学療法士 安田です。

様々な活動をされているセラピストの方から
どんな経験をしてきたのか、
これまでの人生で培ってきた価値観や
仕事に対する想いをインタビューしています。

安田公式LINEはこちら▼
https://lin.ee/QfnxiYf


今回は、メディシア代表の理学療法士吾妻勇吹さんより
ご紹介いただきました。
病院で働きながらDIYのYouTube配信をされている
作業療法士 鎌田洋輔さんにお話を伺いました!

※本記事は5〜7分で読めます。

鎌田さんは臨床経験12年目の作業療法士。
病院で常勤されている傍ら、自宅へ帰ると身に纏うのは
スクラブではなく「作業着」

元々ものづくりが好きだったことからDIYを始め、
今となってはYouTube配信や副業としても活動中。

鎌田さんは副業を通して社会人としての知識や
マネジメントなど学ぶことが沢山あるという。

DIYを通して感じた「何ために」リハビリをするのか。

キャリアを選択する上で目的と手段は混在しやすい。

鎌田さんが伝える「副業から学ぶこと」と
「目的の重要性」をご紹介します。

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自分のQOLを大切に
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元々副業には興味があり、養成校の非常勤講師なども
していたが、自分が好きなことで収益化していくことに
チャレンジしてみたいと思い医療の分野外で挑戦することに。

自分の好きなことであれば食事の時間を惜しんでも
やりたいと思うし、苦にならずにがんばれる。

さらに収益となれば自分自身のQOLが上がるだろう。

そんなことを思い始めたのがDIY。

患者さんのQOLを上げようと思ったら、
自分のQOLを上げられないと難しい。


自分のことであれば、自分がどんな時に楽しいと思い、
何をしている時がしあわせなのかがわかる。

自分自身のQOLがどうしたら上がるのかを経験しておくことで、
実際に目の前の患者さんと向き合った時の思考が育つ。

何が好きなんだろう?
どんな暮らしができたらしあわせなのだろうか。

自分のQOLを上げる努力ができる人は、
患者さんのQOLを上げることに一生懸命になれるのではないか。

元気のない療法士に「さあ頑張りましょう!」と言われても
説得力に欠ける、そんなイメージかな。

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副業がもたらす見え方の変化
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一つは「時間の有効活用」
仕事が終わったら家に帰るだけだと思うと、ダラダラと仕事を
してしまうことも多かったが、自宅でやることができてから
「時間の使い方」が上手くなった。

もう一つは「伝える力」
自分が生み出したものを色んな人に伝える力は
YouTubeやSNSでの発信を通して学んだこと。

病院での仕事内容には含まれない広報や運営、収益のことなど
自分でお金を生み出すことを学んでから
病院経営のことがわかるようになったり、
今までは分かり合えていなかった総務部の方のことも、
理解できるようになってきた。

自然と行っていく中で学ぶことができ、
自分のQOLが上がると同時に本業へもいい影響となり
やってよかったなと感じている。

他職種とのコミュニケーションや連携においても、
「知らない」から不快に思ってしまうだけということが多い。

色んなことを知ると、相手を理解しようとする姿勢になり、
理不尽な意見の食い違いや人を嫌ったりする人間関係の問題も
起こりにくくなるのではないか。

医療の世界から外の世界に目を向けたからこそ、
気づけたのだろうな。

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目的を考えることが大切
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ものづくりの思考過程では、作業療法に似ているところが多い。
まず目標を決めてから、
工程を考えたり材料を準備するなど計画が大切。

臨床現場においてセラピストは、
達成できそうな目標ばかりに注目してしまいがち。
歩く・手が開くようになる、という目標だけで終わってはいけない。

患者さんは歩けるようになって何をしたいのか、
手が開くようになって何を持ちたいのか。

目的を考えることが必要。


ものづくりでは、家具を作るとき、
完成した家具を誰がどのように使うのかを考える。

ものづくりを通して、目標だけでなく、
その先の目的まで見据える、という思考が身についた。

手が開くようになっても、患者さんが実際に手を使わなければ、
リハビリとしては不十分。
手が動くようになったら何をしたいのか、
目的を患者さんと共有して、
患者さんにイメージを持ってもらうことも大切。

「勉強しないと」と思って勉強していた時は
やらされている感覚が強かったものの、自分の好きなことを
やりながら学んだことは仕事に自然と活かすことができる。

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考える力を身につけよう
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副業のイメージは「お小遣い稼ぎ」が一般的。

それでもいい。稼ごうとする人は、何かゴールや目標があるから。
ただ何のために稼ぐのか、稼いだお金をどう使うのかを
考えてきた人、考えてこなかった人は大きく異なる。

考えて稼いできた人は、病院にとっても貴重な人材になる。

経営の視点を持っていたり、マネジメントを知っていることが
病院で働く以上、非常に大切なことなんだ。

様々なジャンルを知っている療法士がいるチームは最強。
そういう意味ではみんな副業ができるような人になれたらいいな。

組織に依存しすぎないことも大切。
病院の中で自己実現をしようとしてできない場合に、
病院のせいにしてしまったり他責になりがち。

特殊な環境であり、病院での療法士としての役割がある。
そこでやりたいことができないからといって、
全てができないわけではなく、まずは自分が自由であることを
自覚し、自分のやりたいことを発信していいと思う。

働く場所が病院だからできない、そんなことはない。
自立してできることが増えれば自ずと病院でも活躍できる。

好きなことをまずはやってみたらいいんじゃないかな。

DIYも自己満でしかない。
だから好きなことを
好きなだけやったらええんや。


こうした方がいい、とか、こうじゃないと、とか
そんなことを取っ払って自分と向き合い好きなことをやろう。

そのためにも「自分のことを考える」ことが大事。

今回のインタビューは、
私が伝えている「生き方・働き方」そのものです。

あなたは何のために生き、何のために働くのか。

対人支援であるからこそ自分が働く目的を持つことは
大切です。なんとなく働いている状態でいいサービスを
提供することはできないと体感したからです。

医療者である以上、リハビリ職である以上、
私たちが触れるのは医療の域を超え、
福祉(=すべての人のしあわせ)を考える仕事です。

自分のことを考えることができてこそ、
他人のことを考えることができる。

みなさんは、何のために今の仕事をしていますか?

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◆SOKOKO CRAFT WORKS YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCimFWcRSeq3DhmR6_Lb-wNA

◆SOKOKO CRAFT WORKS Instagram
https://www.instagram.com/diy__sokoko/

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