マガジンのカバー画像

いい感じな関係を築くコミュニケーションのヒント・復刻版

76
精神科医である私が、2006年5月から2008年1月にかけて勤務先の研修医にむけて一方的に勝手に送りつけていたメールマガジンです。ほぼ当時の原文のまま再掲してご紹介いたします。
運営しているクリエイター

2021年1月の記事一覧

「枠」とは(47)

精神科の治療などで「枠を決める」ということを聞いたことがあると思います。これはいったいど…

やすだ
3年前

評価結果を悪口に使わない(46)

心理学的評価を求める時というのは、たいてい何かしら現場で困った事態があってのことなので、…

やすだ
3年前

話を聞かない時には(45)

忙しい業務の中では、ゆっくりと相手の話を聞いている時間がないというジレンマは必ずあるもの…

やすだ
3年前

聴くことの2つの側面(44)

医療面接に関して研修医がまず教えられるのは、診断や評価に必要なことをきちんと短時間で要領…

やすだ
3年前

精神科医と“話を聞くこと”2(43)

「話を聞かないことも見識」ということを書きました。とは言ってもやはり、話をよく聞くことは…

やすだ
3年前

精神科医と“話を聞くこと”(42)

精神科医は人の話をよく聞いてエライですね、と時々褒められます。しかし、あえて自戒も込めて…

やすだ
3年前

少々鈍いくらいがいい(41)

悩みごとの話を聞くときなどでは、あまり相手の気持ちや考えを先取りして理解しすぎてしまうのも考えものです。頭の回転がはやい人は相手が何に困っているのかが見えすぎてしまうので、つい「○○すればいいのでは」といったアドバイスを言いたくなってしまいます。ですが「悩みの解決法を教えて欲しい」と「悩みについて相談したい」は、似ていますが違います。相手は必ずしも有効な答えを期待しているわけではなく、自分が迷って悩んでいるということを受けとめて欲しいだけかもしれません。 少し頭の回転の鈍い

統合失調症患者の頭の中(40)

統合失調症はわけのわからない病気だというイメージはないでしょうか。もしそうなら、こんな状…

やすだ
3年前

鏡になる(39)

精神療法のひとつの方略として「相手の姿を映す鏡になる」というものがあります。 具体的な方…

やすだ
3年前

自己治療(38)

苦境に立たされて自信を失っている人を支えるために「これまでも同じような困難を乗り越えてき…

やすだ
3年前