見出し画像

プロダクトマネージャー(PdM)になるために #7_顧客が喜んでくれるプロダクトを探す意味

IT業界で引く手あまたのPdMについて学習しています。
ここまで成功するための「組織と人」および「良い製品」について学習しました。

② 成功するための組織と人
■#2_PdMの役割と多忙な理由
・そもそもPdMとは何か
・PdMに求められる要件とは何か
■#3_PdMが一緒に働く人たち
・PdMが顧客が熱狂する製品を作るために連携する人達
・連携する人たちとの責任および役割の分解
■ #4_PdMとスケールアップする人たち
・企業として成長していくに連れて
 変化するPdMおよび一緒に仕事をする人たちの役割の変化
 製品開発チームの構成

③ 成功するための製品→各チームが集中すべきことをどうやって決めるか
■ #5_良い製品を創り出す地図
・従来型の製品ロードマップの問題点
・アウトカムロードマップ作成に向けて開発チームが理解しておくべきこと  
 +企業がどこに向かっているか
 +大きな目標に対してどのように貢献するのが望ましいか・コミットメントの合意方法(経営陣 vs 開発チーム)
■#6_価値あるアウトカムの指針策定・拡大・測定
・製品ビジョン→開発チームが作りたい未来
 製品戦略→ビジョン実現の道筋
 製品理念→作りたい製品の特質
・ビジョンと戦略の違いは、優れたリーダーシップ(心を奮い立たせる)と優れたマネジメント(目的地到達の支援)の違いに似ている
・規模が大きくなるとビジョンとビジネスの目標を必要とする(OKRの拡張)

今回からは、新しいパートに移り、製品開発チームの仕事の進め方(プロセス)について学習していきます。
文字数:約3,000

参考図書

④ 成功するためのプロセス~製品の発見~

成功するためのプロセスは1つだけではなく、むしろ「テクニック」「マインドセット」「文化のコンビネーション」である
PdMの一番大きな責任は製品の発見

<開発チームが取り組む重要な課題>
1、必要とされるカスタマーソリューションを細部も含めて発見すること
・難しいことは、ソリューションを顧客の数だけ考えるのではなく多くの顧客に有効な一つのソリューションを考えること

2、「信頼する価値がある」と顧客に思ってもらえるロバストで拡張性の高い実装を確実に提供すること

1と2は相反する事柄であり、開発チームはMVP(Minimum Viable Product)に嘆くこともある。それは早く顧客からの反応から学びたい思いに反して、そのMVPの品質によってブランドと会社の看板に泥を塗るのではないかと思ってしまうから

このパートでは
「強力な開発チームが発見における迅速な学習」
「信頼できるプロダクトの提供」
という二つの目標をどうやって同時に達成するか
について説明する

製品発見の目的は「エンジニアにリリースできる品質の製品の開発を依頼しても、それが無駄にならないことを何らかの根拠によって確認すること」
・効率的な製品発見に重要なことは「簡易的な実験結果をとりあえず開発に持ち込むのではなく、顧客と対話する機会を得ること」

INSPIRED
熱狂させる製品を生み出すプロダクトマネジメント
ISBN 978-4-8207-2750-7 C2034
P178〜182

■Chapter33 製品発見の原則

・製品発見の目的は以下の4つのリスクに対処すること
1、価値のリスク
・顧客は製品を買ったり使うことを選んでくれるか?

2、ユーザビリティのリスク
・顧客はこれの使い方がわかるか?

3、実現可能性のリスク
・我々はこれを作れるか?

4、事業実現性のリスク
・これは我々のビジネスに貢献するか?

・PdMはこの4つの答えに対するエビデンスを集める必要がある

<製品発見ワーク推進の10の基本原則>
1、何を作るべきか教えてくれるように顧客に頼むことはできない

2、説得力のある価値を確立する
・ほとんどの場合製品発見に使う時間の大部分を中心的価値の確立に注ぐ

3、優れたUXを考え出すのは困難だがエンジニアリング以上に成功にかかせない

4、「機能」「デザイン」「テクノロジー」は本質的に絡み合う
・現在、テクノロジーが機能を決め、テクノロジーがデザインを決め、デザインもまた機能を決めている

5、アイデアの多くはうまくいかないものであり、うまくいくものもイテレーション(反復確認)が必要

6、アイデアの妥当性は実際の顧客で立証する

7、製品発見の目標は、できる限り迅速にコストをかけずにアイデアの妥当性を立証すること
・製品発見で最も重要なことはスピード

8、アイデアの実現可能性は製品発見とパラレルに進める(アイデアの後ではいけない)

9、アイデアの事業実現性の立証も製品発見とパラレルに進める

10、共同学習が大切
・チーム全体で顧客の悩みを受け止め、失敗も含めて一緒に経験することで、何が重要で、何をすべきかと言うコンテクストを全員が理解する

INSPIRED
熱狂させる製品を生み出すプロダクトマネジメント
ISBN 978-4-8207-2750-7 C2034
P183〜187

■Chapter34 製品発見のテクニック概要

・これ以降、各テクニックの詳細について説明があります。
noteへのアップロード完了後にここからリンクで飛べるようにします。(22年1月31日完了)

<① フレーミングテクニック>
・製品発見の間に取り組まなければならない潜在的な問題を早く特定できる
・自分たちの仕事がほかの開発チームとどのように適合しているかの確認も必要

<② プランニングテクニック>
・大きな問題を特定し、どう立ち向かうか計画策定に助けるテクニック集

<③ アイディエーションテクニック>
・開発チームが集中している問題に的を絞って有望なソリューションを数多く提供する

<④ プロトタイピングテクニック>
・4種類のプロトタイプと、どれが適しているか判断する

<⑤ テストテクニック>
・良いアイデアと悪いアイデアとを分ける
・良いアイデアとは4つのリスクに対処できているもの

<⑥ 実現可能性テスト>
・エンジニアが不安要因を見つけた分野への対処

<⑦ ユーザビリティテスト>
・デザイナーが不安要素を見つけた分野への対処

<⑧ 価値のテスト>
・製品発見のほとんどが価値の立証または顧客にとって価値の向上に費やされる
・新製品の場合、顧客が適正な価格で購入し、いまの製品から乗り換えてくれるようにする
・既存製品の改良の場合、顧客に新しい機能やデザインを確実に選んでもらうようにする

<⑨ 事業実現性テスト>
・製品供給コスト、マーケティングコストを賄えることが前提

<⑩ トランスフォーメーションのテクニック>
・仕事のやり方を今のやり方から変えるためのテクニック

INSPIRED
熱狂させる製品を生み出すプロダクトマネジメント
ISBN 978-4-8207-2750-7 C2034
P144〜147

<④ 成功するためのプロセス~製品の発見~の所感>

いよいよ本書も折り返し地点です。
今回は主に概要のみで、詳細はこれからです。

この本はこのパート4の製品発見のプロセスに半分近くのページを割いていることからも重要であることがよく分かります。

4つのリスクはChapter 8 基本的概念でも説明があり、重要で常に意識しないといけない、と考えていましたが次項から詳細を把握できそうでかなり楽しみです。
1、価値のリスク
・顧客は製品を買ったり使うことを選んでくれるか?

2、ユーザビリティのリスク
・顧客はこれの使い方がわかるか?

3、実現可能性のリスク
・我々はこれを作れるか?

4、事業実現性のリスク
・これは我々のビジネスに貢献するか?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?