6つの聴き方

初対面の時に信頼関係を作る、これしかない「聴き方」

最近、聴く仕事で飯が食えるようになってきました。カウンセリングやファシリテーションという言葉がついていますが、基本的には話を聴いています。お金が発生するしないに関わらず、日々誰かの話を聴き続けています。

ビジネスの観点から話をしていきますが、様々な場面で仕事をしていくには、信頼関係の構築が欠かせません。しかし世の中には関係性も築かずに「教えてくれ」「買ってくれ」と言う人で溢れています。30年前なら兎も角、今は押し売りもできない時代です。営業さんには難しい時代になってきたのかもしれません。企業名で仕事ができる時代でもなくなってくるでしょうし。

ただ、SNSが発達し、個人がブランド化していく中では、関係性を構築することが自分のビジョンを叶える際に絶対条件だと言えます。では、その関係性構築についてシリーズで書いていきますね。今日は、初対面編。

信頼関係を構築するには「相手の話を聴く」こと

いわゆる「傾聴」ですね。どのビジネス本にも、重要なスキルとして書いてありますので、皆さんにとっては当たり前のことだと思います。「聞く力」がベストセラーになったこともありました。しかし、話を聴くって凄く難しいと思われているんです。実際、僕も民間のカウンセラー養成するスクールで働いていたんですけど、以下の「6つの聴き方」を学び、練習しました。良いこと書いてあると思うんです。

しかし私は、全くできませんでした。「中川さんには聴いてもらっている感じがしない」と言われたことも多数あります。何時間も何十時間もやりましたが「○○しない」って難しいんです。「アドバイスしないように」と思えば思うほどアドバイスが脳に浮かんでくるんですよ。

実は脳ってそんなものなんです。脳はイメージと現実が区別できないといわれています。否定的なメッセージを受け取ることはできないんです。「○○してはいけません!」と親に叱られたら、やりたくなるのも同じです。

「○○しない」という修行をいくら重ねても、聴き方は上手にはなれない。これが私の結論なんですね。

正しい「聴き方」は相手を大切にするということ

というわけで、初対面の際に「聴く」スキルを身に付けるには、6つの聴き方を肯定的に表現することが必要です。私のつぶやきにツイートしてくれた人もいました。

みんないい感じですね。ありがとうございます。肯定的に言い換えるだけでかなりイメージが変わりますし、文脈に着目するのもとてもいい感じです。とはいえ、なかなか初対面の人について、文脈から理解するのは難しいです。そして、もうひとつ。初対面の人に全部を知られるのは、実はあまり好まれません。当たり前ですよね。なので深い話を聴きすぎるのも諸刃の剣です。

それに対しての、私の答えはシンプルにこんな感じです。

あなたにとってのスターや初恋の人、尊敬してやまない偉人や先人、そういった人のように聞くこと。あなたの憧れの人が目の前にいたら、あなたはどんなリアクションをしますか?

私が講座でこの話をするときに、良くでてくる憧れの人たちは、ミスチルの桜井さん、松下幸之助さん、アンジェリーナジョリー、徳川家康、会社の上司?、親、影響を受けた先生など、多岐に渡っています。叶姉妹の恭子お姉さんとかも出ますね。

そんな憧れの人が目の前に現れたとき、あなたはどんな会話をしますか?たぶん、あまり話すことないと思うんです。むしろ聴きたい。どんなことでも聴きたい。そう思うのではないでしょうか。「へ~!!!」って思い続けるのではないでしょうか。

大袈裟なくらいで大丈夫。極端だなと思ってもそれくらいがちょうどいいです。これが、初対面の時に実践すべき、正しい聴き方です。もちろん初対面時以外でも使えるテクニックです。家族や友人にいきなりこの聴き方をすると、不自然に思われることもあるかもしれませんが、慣れていくので大丈夫です。

聴く姿勢も大切

最後に補足なんですけど、憧れの人の話を聴くときに、あなたはどんな姿勢や表情で聴きますか?言語以外の部分が大切です。人は言語以外から大きな情報を受け取ります。メラビアンの法則というのが有名です。

演技でも大丈夫。大袈裟なくらいで大丈夫。全身で話を聴いていることを表現しましょう。体の向きや視線など、細部こそが大切です。相手の話の奥底を知る必要などないのです。まずは「聴いていること」が相手に伝わることです。

心から、体も顔も傾けて、話を聴いてみましょう。15分くらい聴けば「この人、しっかり聴いてくれたな」と充分に相手に伝わるはずです。まずはそこからが信頼関係構築の始まりです。

ではその次、さらに信頼関係を構築しようと考えたとき、何をすべきかについては、次回お話しますね。

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