葬儀業界での仕事内容について(男性編)
こんにちは やすです。
葬儀業界は実際どんな仕事をしているか印象を掴みにくいと思います。
そこで今回は葬儀業界での仕事内容(男性編)についてお話させていただきます。葬儀社の規模や部署によって内容は様々ですが、基本的な業務はほぼ同じです。
それでは各項目について一つずつみていきましょう。
遺体搬送
(男性対応度 ★★★★★)※ほぼ100%
亡くなられた故人様を病院や施設へとお迎えに上がらせていただきます。
お亡くなりになるのはいつ何時か分からない為、365日24時間で対応する葬儀社がほとんどです。
大きな葬儀社は夜勤があり、中小の葬儀社であれば会社の電話を持ち帰り緊急時でも対応出来るように環境を整備しているようです。緊急時にすぐ対応し、遺族様に寄り添ってあげるのも葬儀社の大きな仕事です。
力が必要な場面のため、女性がご遺体を移送するのはどこの葬儀社もあまりされないようです。
遺族様との打ち合わせ
(男性対応度 ★★★☆☆)
遺族様によって葬儀に対する想いは様々です。これはお亡くなりになられた方の環境や遺族・親族の意向に起因します。
例えば、会社の社長・役員や地域に貢献されてきた方は大きな葬儀になりがちです。反対に身寄りのない方や予算に限度がある方は小さな葬儀になってきます。それを汲み取りながら打ち合わせを進行していきます。
決めていただくものは基本的に
「コースプラン」「お供え物」「お食事」
「返礼品」「その他オプション品」です。
近年は時代の流れなのか近親者のみで葬儀を行う「家族葬」が増えてきました。近親者のみでゆっくり偲んでいただける反面、お別れを希望する方を制限することになるため一長一短の葬儀かと考えます。
湯灌・納棺
(男性対応度 ★★★☆☆)
故人様を棺に納めます。最近では宗教儀礼の一環として亡くなられた後にもう一度浴槽へ入れてあげ、全身を綺麗にしてあげる湯灌(ゆかん)というサービスが主流になっております。訪問入浴のような専用の車両で自宅へ伺い施しを行います。
遺体の保全や衛生面の対応に加え、お化粧や全身ケアをさせていただきます。生前の元気な時の姿に近くなるため希望される方が多いです。私の会館でも月に一定数の希望者がいるのが現状です。
会場設営
(男性対応度 ★★★★☆)
遺族様の意向に沿って会場の設営をしていきます。祭壇は備え付けのものが多いため祭壇へ生花アレンジを施します。また親族・会社関係より受注のあった供花を並べていきます。供花以外にも盛籠や提灯等もお供えしていきます。
重い備品を運んだり大きなお花を運んだりするため、会館スタッフ全体で協力して業務を行います。
通夜式・葬儀式
(男性対応度 ★★☆☆☆)
通夜式・葬儀式に立ち会います。そして遺族様・会葬者また寺院様に迷惑がかからないよう案内や誘導をしていきます。式の進行(司会)を任される会館もありますし、アシスタント業務を任される場合もあります。
また人が一番集まるところでもあり葬儀社の一番の見せ場でもあります。なぜなら葬儀社はあまり主体的に営業ができないからです。皆様へのおもてなしと柔軟な対応が常に会葬者に見られています。
そして会葬者に気持ちよく帰っていただくことこそが、次のお葬式に繋がることに直結するからです。
どうしても女性の方が細かい気遣いや心配りが出来るため、男性は司会進行をしない場合は縁の下の役割になってくることが多いです。
アフターフォロー
(男性対応度 ★★★☆☆)
葬儀式終了後、自宅へお骨を安置出来る段飾りを準備します。また会葬者へのお返し(満中陰志)を49日法要までに準備する必要があるため、その対応をします。(満中陰志の対応は葬儀社によります)他にも位牌やお墓の準備までマルチに対応する葬儀社もあります。
その後もアフターサービスで花を配達したり、お供え物を持っていく葬儀社もあるそうです。
最後に
いかがだったでしょうか。
なんとなくイメージを掴んでいただければ幸いです。葬儀社はお葬式の対応をしているオンの状態と、閑散期のオフの状態の差が激しい業界です。
また夜間対応もあったり、遺族様に繊細な対応を求められたり、会葬者の心配りをしたりと気疲れをする日もあります。そのような意味では体力も必要な業界だと考えます。
しかしお客様から「ありがとう」と感謝の言葉を聞くとやってよかったと感じることができます。私の部署でも感謝されることを「やりがい」に頑張っているスタッフを知っています。
人の感謝を素直に受け入れられ、自分のエネルギーの変えられる人は業界に向いてると思います。
葬儀業界は大変なところもありますが、やりがいのある業界です!
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