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【Vol.12】珈琲通信 ケニア キリニャガ エンブ
こんにちは。こんばんは。
「魅力的なコーヒーの背景を知ってもらいたい」という思いから始まったこの通信。今回で12回目。
なんと今回は2ヶ月連続のケニア。
色んな種類のコーヒーを楽しんでもらえたらと思っているので、基本的に続くことはありませんが、あまりにも焼いてみたい!と思ったので今回もケニアにしました。なぜ焼いてみたいと思ったのか、そして今回もケニアの魅力を伝えられればと思うのでどうぞ最後まで読んでいってください。
まだ読んでない方は、前回と過去のケニア記事もぜ併せてどうぞ。
なぜケニアにしたのか
突然結論からお伝えしますが、その理由は品種にあります。誰もが魅了されたケニアらしいブラックカラントやグレープフルーツ、オレンジのような果実味はSL品種という(SL34、SL28)品種由来の個性なのですが、近年の気候変動や世界情勢の影響を受けてか、ケニアでは品種の植え替え(BatianやRuiru11)が進んでいるそうです。
(新しい品種の方が安く、病気に強く、育てやすいのでコスパ良い)
つまり、SL品種が飲めなくなる可能性があるということ。
5年、10年前ではSL品種が主流だったので当然のように飲めていましたが、現在では植え替えも進んでおり、段々と少なくなっているのが現状です。
それでも新しい品種より、SL品種の方が美味しいと言われているので商社さんもSL品種のみのものを取り扱ったり、SL品種を栽培する取り組みを行ったりと飲める機会はまだまだありそうですが、今後デイリーで飲むというより高級品として扱われていきそうな予感。
そんな背景があり、今回見つけたのがSL34が90%のロットのケニア。
これはもう買うしかない。ということで2ヶ月連続でケニアを販売する事にしました。正直めちゃくちゃ飲んでもらいたいです。おすすめじゃないものは販売しませんが、おすすめの中でも群を抜いて一番おすすめというわけです。前回のケニアもすごい美味しかったですが、今回はまた別格。
SL品種についてもっと知りたい方はケニア SL品種 と検索すると専門的な記事がたくさんでてくると思うのでぜひ。
今回もNordic Approach
前回久しぶりに紹介をさせていただいたノルディックアプローチさん。オスロの生豆商社さんの事で、サスティナブルと品質を体現している世界の先端を走っているといえます。
これまで日本ではコーヒー屋がまとまってオスロから直接購入していましたが、現地で働いていた方が日本の代理店を立ち上げたため、僕のような個人でも購入することができるようになりました。本当にありがたいお話。
因みに商社さんとのやり取りの最中にウガンダのSL品種を栽培するプロジェクトについて少し聞きました。ケニアとウガンダの県境にある山でウガンダ側でSL品種飲みを栽培しているプロジェクトを取り組んでいるとのこと。きっと国の政策にも関わる事だからギリギリのところでSL品種を育てているとかありそうだなぁなんてことを思い浮かべながらやり取りしていました。今はニュークロップ待ちだそうで、こちらも美味しそうだし面白いプロジェクトなので入荷あり次第販売しようと思っているのでぜひ。
生産情報
生産国:ケニア
地域:キリニャガ エンブ
農園:小規模農家の混合
標高:1,600 - 1,800m
品種:SL34(90%),SL28,K7, Ruiru 11
精製方法:ウォッシュド
風味:ブラックベリー、ジャム、ルバーブ、ブランシュガー、ライム、ストーンフルーツ、ハーブ
ブラックベリーやジャムのような濃厚感。一言では表せない複雑さがあり、ルバーブのようなジューシーさとブラウンシュガーを溶かしたような穏やかな甘い余韻を感じられます。因みにこのコーヒーはあのフグレンさんでも取り扱いのあったコーヒーです、、、!
SL34が90%のなかなかお目にかかれないロットのコーヒーをぜひお楽しみください。
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