私のペルソナの形成(少年期編②)
次の日から家庭での猛勉強が始まった。猛勉強といっても、父と一緒に毎朝5時から1時間の予習、日曜日は午前10時から3時間の復習であったが。そんな程度でも勉強大嫌いな11歳の子供には、十分に“猛勉強”であった。病気のせいかそれまで過保護気味に育てられていた私はむろん抵抗もした。しかし担任が訪問した折のこと、そして泣く母の姿も未だ脳裏に新しかった私は、最終的には納得して机に向かうようになっていった。この父との勉強が、様々な意味でその後の私の人生にとてつもなく大きく影響し、40年以上