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漫才協会改革について考えてみた。1〜若手理事ナイツ塙の改革編〜

昨日アメトーークの漫才協会芸人を見た。面白かったし、感銘を受けた。
そして課題感もわかった。しくじり先生も見直した。
改革の勘所はこんな感じだろうか。。
ナイツの歴史を簡単に振り返ってから「漫才協会 塙会長への提言」を数回にわたってまとめようかと思う。
軽く読んでいただきたい。

もし万が一塙会長がご覧になることがあるようでしたら、一番下に数値情報想定をまとめましたので、だまされたと思ってご覧くださいませ。

では、いってらっしゃい。


ナイツは2000年結成。マセキ芸能社に所属する。
ツッコミの土屋伸之の母が元マセキ所属の演歌歌手であった由縁による。
ボケの塙宣之の兄は芸人のはなわである。

当時、マセキ社長より浅草からスターを輩出したいという強い思いを受けナイツは漫才協会に入会する。

「ナイツはもうテレビには出れない」そう揶揄されながらもナイツは新人時代から結果を出していく。

2003年 漫才新人大賞 大賞
2008年 お笑いホープ大賞 大賞
2008年 NHK新人演芸大賞 大賞
2008年 M-1グランプリ 第3位
など華々しい成果を収めた。

その時と同じくしてボケの塙は漫才協会の史上最年少理事に選ばれる。
2007年の事である。
土屋らが面白がって塙に理事選挙の投票をしたらしいが、若手の信任熱いと当時の理事会が判断し理事に選ばれるのである。
もちろんお笑い能力の高い塙であるが、リーダーシップの能力も高いことが伺える。

その後のナイツの活躍は皆の記憶にあるところである。
ヤホー漫才はナイツの代名詞にもなっているが、安定的実力を持つ浅草漫才師の代表として世に知られるようになった。
突飛な行動をとる塙と、冷静沈着でまるでアナウンサーのようでもある土屋のコンビは関東芸人の中でも特異であり、一種独特の立ち位置を保ちながら世間に受け入れられていった。
現在テレビにラジオに舞台に八面六臂の大活躍である。

塙においては2015年に漫才協会副会長に就任する。
そこから漫才協会のテコ入れに着手し始める。
まずは師匠いじりをテレビで展開するのである。
師匠たちの知名度の低さと人間的ばかばかしさを徹底的にネタにした。

師匠たちのおかしみとキャラクターは、はじめて世に知られて一気に漫才協会の知名度が上がっていくのである。
とくに「おぼん・こぼん衝撃の喧嘩事件」は、2021年に塙が二人の不仲に気づき水曜日のダウンタウンにてフューチャーしたことにより生まれた。一時解散まで行きついたがその後は寄席の客入りに寄与する事件とまでなった。

別の手として塙は巨人軍の原監督のようなゴールデンメンバーの勧誘も始める。
2011年に同期のU字工事を加入させた。
中堅芸人を勧誘して舞台に立たせることで集客力は一気に上がった。
カミナリや錦鯉も今ではメンバーである。
まだ半信半疑ではあるがオリエンタルラジオまで加入するという勢いである。
意外な目玉芸人で集客力をつけるという方法論も確立させた。

漫才協会の格を上げる出来事も起こした。

2018年に塙はM-1グランプリの審査員に就任したのだ。
関西から松本人志、オール巨人、上沼恵美子、中川家・礼二。関東から立川志らく、サンドウィッチマン・富澤たけし、ナイツ・塙宣之という審査員体制となった。
東京漫才師の代表の一人として大事な役目を仰せつかったわけである。

塙の分析力は著書「言い訳~関東芸人はM-1でなぜ勝てないのか」でも明らかである。信頼ある東京漫才の権威の一人として確立することになった。
著書の中でいかに関西の漫才師の環境が恵まれ強く、関東の漫才師が勝ちづらいかを述べるている。その土壌を払拭すべく動くが塙の行動原理であると推察される。
漫才協会の隆盛こそ東京漫才の隆盛につながるのと信じているのであろう。

相方の土屋はどうだろうか。塙曰くどんどんツッコミの腕を上げているとのこと。
最近では男性アナウンサーを通り越して、公認会計士をも思わせる風貌となった。芸人界髄いつの安心感である。

そんな土屋にオファーがあった。ビートきよし役としてNetflix映画「浅草キッド」への出演である。

公開は2021年。劇団ひとり監督のもと放映され大ヒットとなった。
物語の舞台は浅草、フランス座。ナイツの二人が現在拠点とする現在の東洋館である。
深見千三郎役の大泉洋を中心に当時の浅草芸人文化を色鮮やかに描いている。その弟子はビートたけし。役は柳楽優弥。
たけしが憑依した柳楽優弥の会話はまるでたけしそのものだった。フランス座でのエレベーターボウイとしての無様さもタップダンスの切れも見事だった。
大泉演じる深見は生粋の浅草芸人であり、東京の芸人とは何たるものであったかを教えてくれる。「芸人だよバカヤロー」。フランス座の舞台上で客に向かって放つ迫力にしびれる。

そのたけしの相方きよしを演じるのがナイツ土屋だ。
普段の飄々とした面持ちから、もっと世俗性を落とした土屋の姿がそこにある。
「よしなさい!」の一言にきよしの魂が乗り移った。
そこにはツービートがいた。

そして2023年。
塙は漫才協会会長に就任した。土屋は常任理事である。
年配の師匠方はやさしい。
塙に今まで漫才協会理事として活躍の場を与えてくれた。
その甲斐もあり様々な改革がなされた。

しかしこれからである。
なんと今回理事のほとんどが若手に切り替わった。師匠方の度量の大きさを感じる。
これからは塙会長次第であるし、どのような改革がなされていくかにかかっている。
まさに東京お笑いは塙会長の手にゆだねれらたわけである。

と、ここまでナイツや漫才協会に関して述べてきた。
近視眼的にすればグッドストーリーのように感じる。

しかし、日本のお笑い界における厳しい現実がある。

まず、東京お笑いは吉本上方お笑いに対してかなりの劣勢である。
日本のお笑いは上方流が中心となり、東京的な笑いが減ってきている。
ダウンタウンの天下だ。崩れそうにはない。

それは各種要因があるが(のちに述べる)、漫才協会停滞に起因することも多い。東京のお笑いが強くなれなかったのである。

そして日本最高の漫才の大会M-1は吉本興業が主催し、漫才=吉本というイメージがついてしまっている。
塙会長が著作で明らかにしているがM-1は「吉本流の漫才日本一」を決める大会である。そこの中で関東芸人が勝つことは生半可ではない。
でも勝たなければ東京お笑い、東京漫才が成長していくことは難しい。

吉本興業には長年の努力に基づく財力や人材力、舞台など様々な勝ち要因がある。東京には残念ながらない。
漫才協会は日本の漫才振興のためにあるという。
しかし、今漫才協会が守らなければならないのは「東京漫才」だ。「江戸漫才」と言ってもいい。
東京芸人の生活の糧となり、芸の糧となり、育み押し上げる、そういう組織に漫才協会がなっていけるだろうか。


ということで、これから数回にわたって漫才協会改革の事業計画(案)を記します。

何者が書いているかわからなくては申し訳ないので、一応筆者のプロフィールを簡単に記します。

筆者名 : mori3804
44歳男性。妻と娘(中一)あり。
一応経営者。中小企業のコンサルティングの物まね経験あり。
子供のころからお笑いが好き。
ひょうきん族に始まり、ウッチャンナンチャン。
(とんねるずとダウンタウンは怖かった)
そしてめちゃイケ。
今は山里世代が好き。なのでナイツやオードリーが好き。
最近は霜降り明星がやっぱり最強だと思っている。

まあ、私は演芸場も経営をしたことのない素人です。
しかし、あれこうすればいいのかな―みたいな、なんとなくの感覚はわかる気がします。

一応、事業計画を考えているという証拠に数値想定と計画案を添付します。
数値の根拠はテレビやウェブで調べた内容を基に作っています。現状想定というのが今は大体こういう数値だろうなという予想です。
一切数値情報を盗んだわけではありませんwww

もしよろしければ続きをご覧ください。まだ書けていなくてすみません。

東京お笑い大好きです。塙会長頑張ってください。

なんちゃって。

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