戸堂康之

早稲田大学政治経済学術院教授。 経済成長や経済の強靭化についての実証研究が専門。最近…

戸堂康之

早稲田大学政治経済学術院教授。 経済成長や経済の強靭化についての実証研究が専門。最近はサプライチェーンに関する研究が多い。 大阪府出身。東京大学教養学部卒、スタンフォード大学経済学部博士課程修了(経済学Ph.D.)。南イリノイ大学助教授、東京大学教授・専攻長などを歴任。

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自己紹介

やっていること はじめまして。戸堂康之(とどうやすゆき)と申します。早稲田大学政治経済学術院の教授をしています。 「ネットワークの力」をキーワードに、どうやったら経済を成長させ、強靭化できるのかについて、データを使った実証研究をしています。 最近は特に、米中対立や自然災害の多発に対応して、グローバル・サプライチェーンをどのように再構築するべきかを、企業データや貿易データで分析しています。研究成果を基にした政策的・経営的な提言も、それなりにやっているつもりです。 それ以

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          『経済学って何だろう』-経済学入門書のご紹介【1】-

          早稲田大学政治経済学術院教授の戸堂です。 いま、経済学の超入門書を書いていて、2023年11月ころ新世社から出版予定です。そのご紹介をさせてください。 まず、なぜ入門書を書こうと思ったのか。あとがきから抜粋します。 「もともと、私は、これまで研究成果を基に日本経済について一般向けの書籍や新聞・雑誌記事を書き、様々に提言を行ってきたつもりです。しかし、30年の長期にわたる経済停滞や、それに続くコロナ禍や米中対立への対応を見て、日本経済の行く末に悲観的になるところがありまし

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