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Living in Harmony with Nature.

大昔、まだ文明がこんなに発達していない時代、人々は自然のリズムで暮らしていた。元来、ハワイアンは海洋民族だ。西暦400年から600年頃、ポリネシアのマルケサスという島から人々が海を越えてやってきたのが最初の移住者だと言われている。

まだ地球儀も航海図もコンパスもない時代、彼らはいったいどうやって遠く離れたハワイへとたどり着いたのだろうか?

彼らが利用したのは、スターナビゲーションという航海術。
星をつぶさに観察し、風や潮の流れを読み、雲の形や月を観察し、渡り鳥の飛ぶ方向を確認しながら太平洋の大海原をカヌーで渡ってきたのだ。

自分たちの信念を貫き、自然と対話し、みんなで力を合わせながら何日もかけて太平洋を渡ってきた彼らはスピリチュアルな生き方そのものだ。
自分を信じること、自然とともに生きること、助け合いながら生きること。今私たちに必要なことすべては、すでに先人である彼らは成し遂げている。彼らの智慧や精神は今もハワイでは多くの人たちの心にアロハスピリットとして刻まれている。

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都会で生活することはとても便利で心地よいものだ。しかし時としてそれは人間が本来持っている感覚を鈍らせることも事実。

日本人も昔は自然とともに生活している。気候や動植物の変化から季節の移ろいを感じ、太陽や月の動きから生活リズムを創り出し、水と緑の恩恵を受けながら、火や風を操り、自然に感謝しながら生活していた。

それは今でも言葉や風習として残っている。
春分、秋分、夏至、冬至、豆まき、七夕、お盆、お月見など、もともと感性豊かな日本人は季節の節目として、年中行事として、先祖代々大切に引き継ぎながら自然とともに暮らしてきた証として残っている。

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経済が成長し、文化が発展することは素晴らしいこと。しかしそれによって人々の暮らしぶりは激変し、自然との繋がりが薄れてきてしまっている。

感性は鈍り、心は濁り、調和より勝ち負け、目に見えない曖昧な感覚よりも目に見えてわかりやすい数字が優先されるようになってしまっているように感じる。世界が絶賛する本来の日本人の姿、心のあり方が失われつつあるのではないだろうか。

自然に還ると、何が必要なのか、何が大切なのか、何がしたいのか、自分と自然との対話の中で大きな気づきが得られる。錆びついていた感性を、本来のあり方を、思い出し磨かれていくからだ。
私にとってハワイの自然は自分自身の尊い価値を教えてくれる場所なのだ。

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この大いなる宇宙の一部である私たちは、宇宙のサイクルの中でしか、神が描いた設計図でしか、魂の意図の通りでしか、生きることができないのだ。
自然とリズムを合わせること。それは美しいメロディーを奏でるようなものだ。自分だけにしかないユニークなメロディーを、明るく、華やかに、美しく、響かせていきたい。

自然とともに生きる。Living in Harmony with Nature. 
それはもちろん自分の外側にある地球が創った自然界との調和、そして自分以外の他者との調和の中で生きるという意味もある。
しかしもうひとつの自然、それは自分の内側にある自然 ー 豊かな感性、日々感じる心、そして肉体そのもの ー との調和も忘れてはいけない。
自分というかけがえのない存在を中心に、内と外との自然との調和、統合が大事なのだと感じている。

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