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ハワイと日本の言語的共通点。

ハワイ語(ポリネシア語)と日本語には共通点がある。両言語とも、もともとは「文字」を持っていなかったということだ。
文字で伝えることには限界があると知っていた彼らは、文字で伝えられない波動を通して多くの情報を伝えていた。言葉には波動=魂(言霊)があることを日本では古くから教え伝えられている。
感情を正確に言葉で伝えるということは案外難しい。日本語では、擬音語・擬態語で心のあり様を表現している。
ワクワク、ドキドキ、イライラ、ムカムカ、キュンキュン……などなど。
この言葉は他民族にはおそらく意味不明だが、同じ民族間であれば理解できる。それは民族共通の意識であり、感情、波動を伝える手段だったのだ。

そしてもうひとつの共通点。それは「子音で終わる単語がない」ことだ。
世界中に数多くの言語があるが、子音で終わる単語がない言語はポリネシア語と日本語だけらしい。さらに、両言語とも「f」「v」「r」の音は基本的になく、「f」は「h」、「v」は「b」、「r」は「l」と同じ音になってしまう。

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ハワイのハイウェイの標識『Likelike Hwy.』と書かれている。
きっとアメリカ人なら「ライクライク」と呼んでしまうだろう。
でもこれは「リケリケ」と読む。ハワイ語は日本語的に読めばOKなのだ。

船井幸雄氏の著書『希望』の中でおもしろい文章を目にした。
聴覚疾患専門家の東京医科歯科大学・角田忠信教授から聞いた話ということで次のようなことが語られていた。

「子音言語」を使っている人々は、左脳で言語や理性を司り、右脳で音楽や情感を司っている。
一方、「母音言語」を使っている民族は、左脳が理性も情感も司り、相手に合わせることができる「融和の脳」を持ち、しかも左右の脳を上手に同調させられる特質を持っている。
ポリネシア人と日本人は傾向として闘争的ではないため、世界の民族の中で頭に血が昇って激昂するまでの時間が一番遅い。
日本人は、100%自然だけを描いた絵でも「いい絵」だと感じることができる。
日本人がいいと思う絵画は「自然を活写すること」に注意が注がれているものである。
他民族は、人工の風物などが描かれていないと絵の価値がないと思われるようである。
虫の声や波の音、風の音を聞いて心癒されるのは日本人とポリネシア人の特性。
他民族は、音色よく音楽を奏でている虫たちの声も単なる雑音にしか聞こえない。
「子音言語」を使う民族でも、10歳くらいまで日本で過ごし、日本語を中心として育った人は、脳の機能が日本人型になる。
逆に日本人でも海外で育ち、英語を中心にして幼年期を過ごせば、脳の機能が外国人型になる。
日本語を本来の言葉とする人は、150Hzから1500Hzまでの音域しか正しく聞こえない。
英語の音域は、2200Hzから10000Hzまでなので、日本人が英語を聞いてもなかなか正しく聞き取れない。
逆に英語を本来の言葉とする民族は、日本語が正しく聞き取れない。
自然の音は500Hz前後なので、日本人は他民族よりも自然の音を上手く聞き取れる耳を持っている。

母音は唯一宇宙と繋がる言靈だ。要するに自然エネルギーと同調するようにすべてに意味を持っているのが日本語やハワイ語になるのだ。日本語やハワイ語など、世界で一番周波数の高い言語の秘密は『母音』にあるのだ。

それぞれの母音に象徴される意味は下記の通りだと言われている。

あ段……感情、感受性を表す。直観力、宗教、芸術、思想、哲学など。
い段……生命、超然、創造力を表す。意思、宇宙、エネルギーなど。
う段……感覚、欲望を表す。産業や経済活動とも関わりが深い。
え段……選択、叡智、実践、実行力、慈悲を表す。道徳心など。
お段……経験、知性、好奇心を表わす。思考、科学、学問など。

ハワイも島国。日本も島国。
島国は他の民族が移動するための通り道にされることはない。
それは、多民族に脅かされることはない、ということを意味する。
ハワイも日本も内乱はあったものの、豊かな自然に恵まれ、人々は基本的に共通の意識を持ちながら穏やかに生きていけたのだ。

人々にとっての恐怖は自然そのものだ。
同時に人にとっての安らぎや癒しも自然そのものだ。
必要だったのは、自然の心を読み取る感性を磨くこと。

人も自然も、お互いに調和しながら育み合うことが大事だった。
言葉は自然に融合する母音で交わされ、魂を感じ取っていた。悠久の歴史が育んでいった豊かな自然が、日本人に、ハワイアンに、融和する母音語をもたらしたのだ。

当然、母音言語の使い手は自然とも調和する。自然の音は私たちの脳にダイレクトに語りかけてくるのを感じ取る。自然と一体となり、自然の中に神を見出すのも至極当たり前のことだったのだ。

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ハワイの歴史や文化を研究してみると、宗教観にせよ、言語的特長にせよ、似ているところが多いことにびっくりしてしまう。
かつて太平洋上にレムリア大陸があったという。わずか1日にして海底に沈んでしまった幻の大陸だが、6000km以上離れている2つの島が、宗教観、言語など、昔の人たちの生活と切っても切れない文化背景に共通点を持っているということを考えると、実際に実在した大陸だったんだ、と感覚的に思ってしまう。
私が初めてハワイを訪れた際に、訳も分からずに「ものすごく懐かしい!」と感じた感覚も、DNAに刻まれた遠い過去の記憶、かつてこの地にいた時の記憶が揺さぶられた結果なのかもしれない。

ハワイと日本。私たちの祖先はきっと同じ民族だったのではないだろうか。
多くの日本人がハワイを好きになったり、感覚的に愛を感じたりするのも、きっと魂で何かを感じ取っているからに違いない。
それはこれから始まる新たな時代に、世界に「融和・調和」というものを伝えていくべき民族的な使命があるのかも知れない。言葉には魂が宿っていることを知っている民族として、ハワイも日本もカギを握っているのではないだろうか。

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