見出し画像

ハワイ最古のホテル。

ワイキキのランドマークのひとつ「モアナ・ホテル」は、ワイキキ初の大規模リゾートホテルとして建設されました。
“ワイキキのファーストレディ” の異名を持つこのホテルは、大地主だったウォルター・チェンバレン・ピーコック氏の発案でした。

当時のワイキキ周辺は、食用アヒルの池やタロイモ畑、水田や沼地に覆われ荒れ果てた土地だったため、投資家たちからは見放されていたようです。
しかしピーコック氏にとってワイキキは、きれいなビーチと美しいダイヤモンドヘッドの景観に囲まれた素晴らしい土地だったのです。

そこで彼はきれいな海を望むオーシャンフロントのホテル建築に着工し、ハワイ語で「大海」を意味する “モアナ” と名付けました。
建築家オリバー・トラブハーゲン氏の協力により、優美なワイキキのファースト・レディがオープンしたのは、1901年3月11日のことでした。
このホテルの誕生により、ワイキキは一大リゾートエリアとして発展してきました。
長年に渡り、ハワイの人々はもちろん、世界各国の首脳や王族、経済界のリーダーたち、また数多くの著名人お気に入りのホテルとして親しまれています。
そしてデューク・カハナモクと彼の仲間である有名なワイキキ・ビーチボーイズの行きつけの場所でもありました。

モアナ・ホテルはモアナ・サーフライダーと名前を変え、現在でもワイキキのトップランクのホテルとして君臨してます。
またこれまでアメリカ大統領によるヒストリック・プリザベーション・アワードなど数々の賞を受賞し、国の歴史的建造物としての価値ある指定も受けています。
1904年に中庭に植えられたバニヤン・ツリーも、ハワイで貴重な木として州で初めてエクセプショナル・ツリー・リストに登録されています。

この中庭でかつては『ハワイ・コールズ』と呼ばれたラジオ番組の拠点でもあり、波の音とともにハワイのゆるく優しい音楽が電波に乗ってアメリカ本土に流れていました。
日本でもFENという米軍のラジオ局で放送されていて、ハワイの音楽を日本に紹介するきっかけとなっていました。

ワイキキの歴史をずっと見てきたこのホテルは2階部分がその資料館となっていて誰でも出入りできます。
土地のエネルギーは人にも影響します。ワイキキの歴史を肌で感じるにはこのホテル以上に歴史を刻んだホテルはありません。
同じように、もっと古い時代からワイキキを見てきたダイヤモンドヘッドはオアフ島の代表的な聖地。
モアナ・サーフライダー、ダイヤモンドヘッドの2つはハワイ好きならぜひ一度は訪れて欲しいオアフ島のランドマーク。
ハワイとのご縁を強く太くするにはこうした歴史ある場所と繋がることも大切なことだと思うのです。

もし気に入っていただけたましたらサポートお願い致します。クリエイターとしてさらに上を目指して頑張ります!感謝!!