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自分を愛する、大切にするとは?

「あなたは自分を愛していますか? 大切にしていますか?」と聞かれたらなんと答えるだろうか?
かつての私だったらきっと言葉に詰まったと思うし、そもそもそれってどういうことだろう? と考えたと思う。少し私の話になるがお付き合いいただきたい。

今は私は自分ひとりで仕事をしているが、昔はサラリーマンだったことがある。親がサラリーマンだったこともあるし、どこかに就職して働くのが当たり前だと言われて生きてきた。
「寄らば大樹の陰」と私の母は事あるごとに私に言っていた。大きな安定した企業のほうが安心だ、ということで安定した職種の企業に就職することを希望していた。「出る杭は打たれる」ということも言っていた。個性を主張することなく粛々と生きろ、と言うことだが、私は昔からとても個性が強い人間だった。
でも私は正直言って母親の考え方、モノの見方が好きにはなれなかった。私は誰かの陰になるよりも、人から注目されることに快感を覚えていたし、人と同じことよりも人とは違うことをやって個性的に生きたかった。
しかし私はずっと親にとっての「いい子」であることを選択し続けていて、本当の自分を生きることを放棄していた。「いい子」を演じ続けている間に本当の自分を忘れてしまっていた。ずっと記憶喪失のまま、なんとなく、流されるまま人生を歩んでいた。サラリーマンという生き方に疑問を常に持ちながらも、一度その世界に入ってしまうと今度は抜け出すのが怖かった。自分の個性や才能などというものにまったく気づいていなかったのだ。
私が言いたいのは、親をはじめとして誰かの意見は必ずしも本質的なあなた自身をちゃんと理解して伝えてくれているものではないということ。誰もがみんな自分が見たいように世界を見ていて、誰もが自分勝手なことをあなたに伝えている。つまり、本当にあなた以外に真のあなたを理解できている人などひとりもいない、ということだ。

でも人は自分自身を見失う。自分の感覚が正しいのか、そもそもその感覚が本当に自分の感覚なのかさえもわからなくなることがある。誰か人から言われたことだったり、社会的にそれが正しいと言われていることだったりを、さも本当の自分の感覚だと錯覚してしまっていることだってあるのだ。
かつての私がそうであったように、人が伝えてくれたことが自分自身が感じている自分自身の真実だと、無意識に自分で自分を洗脳してしまう。承認欲求というエゴが真の自分の声を消してしまい、聞こえないように不安と恐怖で洗脳してしまうのだ。

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もっと自分を大切にしたほうがいい。近頃、多くの場面で伝えられている。
「自分を大切にする」という言葉には実にたくさんの意味合いが含まれているように感じる。私が思う「自分を大事にする」ということは以下の通り。
まずは、自分自身の体のメンテナンスをちゃんとやるということ。
そして、自分自身の心とちゃんと向き合うということ。今自分が何を感じているのかをちゃんと感じ切るということ。我慢したり抑圧したりするのではなく、最後まで感じ切ってあげること。感じ切って昇華してあげないとそのエネルギーはいつの間にかネガティブなエネルギーとしてあなたの心の奥で肥大化していき、あなた自身をネガティブに洗脳し始め、人のエネルギーを奪うようになるからだ。
そしてもうひとつ、自分の才能を理解してそれを発揮できる仕事で人に貢献することだ。そうでなければ人生そのものが苦痛になるし、自分自身を価値のない人間だ、と思い続けなくてはならなくなる。
適材適所。人には必ず自分が輝ける場がある。ある特定の出来事に対して、いとも簡単に無理なく、いやむしろ楽しく、人よりもできてしまう才能が誰にでもひとつやふたつは必ずあるのだ。
自分が小さな子どもの頃、夢中になってやっていたことにあなたのギフト(天賦の才能)の糸口はある。それをひとつひとつ丁寧に思い出してみることだ。

自分を愛する、自分を大切にする。それは自分の本質を素直に生きるということ。そのためにまずは自分を知る。自分の今の立ち位置を知ることって、とても大切。軽やかに生きる時代がやってくる。他者の荷物(他者から与えられた意識やエネルギー)を背負ってないで、自分の荷物だけを持つようにするともっとラクに生きられる。


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