海の生き物たちとマナがあふれるパワースポット『ハナウマ湾』の話。
オアフ島ワイキキ近くにあるシュノーケルのメッカと言えばハナウマ湾だろう。ここの湾にはたくさんの美しい熱帯の魚やホヌ(ウミガメ)が自然に泳いでいるのが見られるスポットになっているため、ツアーもたくさんあるほどの人気スポットだ。
もちろん個人で行くことも可能だが、駐車スペースに限りがあるためにすぐに入場規制されてしまうのが難点だ。
ハナウマ湾はクレーターの一部が波で侵食されてできた湾で、珊瑚礁によって外洋から遮断されている世界的にも珍しい地形となっている。
ここの本当の名称は「ハナウマ湾自然保護区」といって、ここに生息する海洋生物の生態系を大切に保護する場所。ホヌに触ったりはできないし、触っているところを見られたらかなりの額の罰金が取られるから注意したい。
ハワイ語でハナ(hana)は「湾」ウマ(uma) は「曲がった」という意味がありますので、直訳すると「曲った湾」となるが、そのほかの意味として、ウマには「腕相撲」「カヌーの曲った船首」という意味もある。
この土地にまつわる伝説をひとつ紹介しよう。
その昔、ケオヒラニという名の美しい娘に心を奪われた二人の首長が同時に彼女に愛の告白をし、腕相撲で勝ったほうがケオヒラニと結婚するということになりました。
ところがふたりとも同じくらいの強さだったためになかなか勝負がつきません。次第に傷ついていくふたりを見るに耐え切れず、ついにケオヒラニはハナウマ湾を見下ろす美しい丘、ココクレーターに姿を変えてしまいました。その後ケオヒラニの父親は、娘を守るために巨大なモオ(トカゲ)の姿をしたハナウマ湾を囲む小高い丘「モオクア・オ・カネアプア」(Mo’okua o Kaneapua)となったと言われています。
モオクア・オ・カネプアは、通称『ココヘッド』(Koko Head)と呼ばれている。先端のトカゲの頭に当たる部分をパイオルオル岬(Pai'olu'olu Point)と言い、この岬の頂上からはモロカイ島、ラナイ島をはじめ、晴れた日にはマウイ島のハレアカラ山まで見渡すことができるため、その昔モロカイ海峡を渡ってカヌーで旅をする人々はこの丘に登って風や波のコンディションを調べと伝えられている。
湾の左側の岬はペレア岬(Pelea Point)と呼ばれ、潮の流れの関係で水位が上がったり下がったりするクイーンズ・バス、通称『トイレットボウル』と呼ばれるポイントがある。
また、ここにはその昔、猟師たちが魚釣りの道具を保管しておくために使われていたという洞窟があり、たくさんの釣り針が発見されている。
1795年にカメハメハがオアフ島侵略を果たした後には、お妃のひとりだったカアフマヌのお気に入りの場所となったと伝えられている。
歓迎のための宴会が開かれてフラが踊られたり腕相撲などのゲームを楽しんだりと祝宴はひと月以上も続いたと言われている。
その後もカメハメハ5世やクヒオ王子の大好な遊び場でもあったそうで、昔から王族たちに気に入られていたマナの強いパワースポットだ。
ビーチ付近の浅瀬では子供も大人も楽しめる。入場するのが大変だが一度入場してしまえば楽園が待っている。ハワイ初心者にはお勧めの場所のひとつである。
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