起きることはすべて自分を知るための道具でしかない。

なんでこんなことが起きるんだ！？ ということを私は何度も起こしてきた。
大抵は自分にとって不都合なことだが、ごくたまに好都合なこともあった。そんな時、自分の心は「誰（何）のせいだ？」と反応して、まったく自分の責任じゃない、と主張する。
でもこの世の中のしくみ、地球という遊び場の仕組みがわかってくると、すべては自分が起こしていることに気づく。

何のために生きているのか？ と誰でも一度は考えたことがあるはずだ。やることがうまくいかなかったり、人から何か言われたり、逆に人に全然構ってもらえなかったり、仕事がおもしろくなかったり、恋愛や人間関係でうまくいかなかったり……生きていればハッピーじゃないことがたくさん起きる。そんな時、何のために生きているんだろう？ と人って悩むんじゃないかなと思うのだ。

でも実際、何のために生きているのかの答えはひとつしかない。
「本当の自分になるため」これしかないのだ。
地球に生まれてくるということは、魂であるあなたの本質が、本当の自分を見つけるゲームに参加することを同意した、ということだ。
そしてあなたがあなたを知り本当のあなたになるために、あなたのエネルギーが放つリアルな映像が、現実という名の幻想として、あなたの世界として繰り広げられているだけに過ぎないのだ。

偶然起きることは何もない。あなたがすべて「起こして」いるのだ。
本当のあなたを知るために。

うまくいかないこと、つまらないこと、嫌なことは、それは私のエネルギーとは違うよ、ということを伝えてくれている。
恋愛や人間関係でうまくいかないということも、その人はあなたのエネルギーと一致してないよ、その環境はあなたのエネルギーと一致してないよ、と教えてくれているだけに過ぎないのだ。
外の世界を一生懸命変えようとしても変わりはしない。それは鏡に映ったあなたの顔を変えようとしているようなもの。映ったものを変えようとしたって変わるわけないのだ。
映ったものを見て、感じて、自分のあり方を変えていく。そうすることでしか世界は変わらないし、変えようがないのだ。

あなたの身の回りに起きる出来事はすべてあなたが起こしている。本質的なあなたを知るために、思い出すためのスイッチでしかない。
だからこそ、あなたじゃないものを見せてくれる環境や人には感謝だし、私を気づかせてくれてありがとう、という気持ちが芽生えるのだ。
感謝が大切、と言うけれど、感謝はするものではなくて勝手に湧き出してくるものだと思っている。ネガティブな感情に襲われたなら、私じゃないエネルギーを見せてくれてありがとう、これいらないんだってことを知らせてくれてありがとう、という気持ちになればそれでいいのだと思う。

起きる出来事はすべてあらゆることが、本当の自分を知るための、思い出すための道具でしかない。まずはそれを頭に叩き込んで、起きる出来事に操られないことが大事なのだ。怖れを抱くよりも、なんか笑っちゃう、と自分の身に起きた出来事を、自分で起こしている出来事の滑稽さを笑い飛ばすくらいでちょうどいいのだと思う。
本当の私ってどんなんだろう？ 本当の私からどれくらいズレちゃってるんだろう？ そう思う人は「あるもの」が自分を知るためのいいツールになる。それはまた次回に。