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古代ハワイのお酒!?カヴァ。

西暦600年頃、ポリネシアのマルケサス諸島から最初のハワイアンが大海原をカヌーで渡ってきた。その後、1200年になると今度はタヒチからの移民がやってきた。彼らがいまのネイティブ・ハワイアンとなっていった。
彼らが新たな新天地ハワイでの生活のためにカヌーと一緒に運んできた植物をカヌー・プランツと呼ぶ。カヌーで運ばれた植物だから、カヌー・プランツ、単純明快。

そのなかにカヴァ(アヴァともいう)というコショウ科の植物がある。
ハートの形をした葉が特徴で、背丈は1~3mほど。

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古代ハワイアンはこの植物を神聖な植物として崇めてきた。儀式の時にはカヴァは欠かせない大切な飲み物とされてきたのだ。来客を歓迎する時に、またカフナ(祈祷師)は神様とコンタクトを取る時にカヴァを飲んだと言われている。

昔は処女がこの植物の根を噛み、容器に吐き出したものに水を混ぜてつぶして飲んでいたという。
なぜ一度口に含んだものを吐き出したのかにはちゃんと理由がある。唾液と混ざり合うとカヴァの効果がより強くなると信じられていたからだ。
その後時代が移り変わり、石ですり潰したり、砕いたりするようになり、現在では機械で粉末にしたものを水に溶いて飲むようになった。

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写真のように色は濁った泥水のような感じ。味??
あくまでも個人的意見だが、本当に期待しないほうがいい。罰ゲームだと思ったほうがいい。
口に含むとまるで歯医者で麻酔された時のような痺れを感じる。鎮静効果があるので、飲めば飲むほど口の中は痺れてきて感覚がなくなるし、気持ちもトローンと気怠い感じでかなり気持ちよくなっていく。
リラックス効果もあるのでミュージシャンやサーファーの人たちは結構飲んで盛り上がるようだが、これを2杯も3杯も飲めるほど積極的に飲みたい味じゃない。
アルコール分はゼロでお酒じゃないのに、まるでお酒を飲んだ時のような感じに酩酊状態になっていく。中には眠り込んでしまって起きられない人もいるようだ。女性は特に注意したほうがいい(まずこれを飲むことはないと思うけど)。

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でもハワイに来たら、特に聖地を巡ったりしたら直会(なおらい)だと思って少し飲むのもいいかも知れない。仲間と一緒にわいわいやりながら飲めば案外楽しい……かも(マジで罰ゲームだけど)。
ハワイの歴史や文化の中では欠かせない飲み物なのでハワイ好きの人はぜひトライしてみて欲しい。
ワイキキだとこちらで、ビッグアイランドのコナだとこちらで、マウイ島はカフルイ空港近くのこちらで飲めます。カウアイ島はこちらでアヴァの粉が購入できる。

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