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連休最終日の夕ごはん︰キャロットラペ

あっという間に連休最終日。今年は、世の中の多くの人がそうだったように、家族でベッタリ過ごし、遠くの家族や友人と画面越しに会うゴールデンウィークになった。毎日3食、家族のごはんを整えることが、多くの台所を預かる人のミッションになっていただろう…そう思うと(これからもStay home.は続くのだけど)、そうして毎日家族の食卓を整えてきたひとりである自分への労い(昼ごはんは相当手抜きしたり作らなかったりしたが)のメニューを、連休最終日にはつくりたいではないか。そうだワインだ!ごちそうだ!

今日は時間もあるし、ポタージュからつくろうと思う。さつま芋と、半端に残っている新玉ねぎも足してつくろう。そして昨日も作った、簡単で美味しいワインの友・みょうがの生ハム巻きも材料があるからつくる。あとはトマトでホワイトソースなしの軽いグラタンなんかどうかな。

メインの食材を求めていつものスーパーへ行くと、なんと鰯が8尾で148円だった…!やっす!!直前まで考えていたポークチャップは却下、鰯の香草パン粉焼きだと即決。ほんの数日前に鰯を四苦八苦しながら手開きしたのだが、このゴールデンウィークで鰯をマスターしたいという思いも大いにあった。連休中にひとつスキルアップしたという達成感。それはどれほどワインを美味しくしてくれるだろう。迷いはない。

もうひとつ、広瀬さんが買った甘夏があるのでキャロットラペをつくることにする。キャロットラペはいつもフィーリングでつくっているが、好きな味を覚え書きするためにレシピにしておこう。シンプルにレモンと塩こしょうでつくるやり方や、ツナを入れてしっかりおかずにするやり方もあるが、フルーツを使うのがワインディナーを盛り上げるラペにふさわしいように思う。小さい子にも食べてもらおうと考えるようになって、キャロットラペは加熱(レンジです)することが多くなった。そのとき、ほんの少しのにんにくと砂糖をまぶすのがわたしのやり方。こっくりした下味をつけるためのベースになるような気がしている。レンジから出したての、熱いうちにレモン汁や酢をかけると、砂糖でほぐれた人参の繊維にじゅわんと染み込んでいくよう。今日は真っ先に甘夏の果肉をとるときに出たジュースをかける。しっかり目に酸味をつけて、オリーブオイルを纏わせて、ほんの少しタイムも入れる。塩こしょうは控え目に。人参からも水分が出るのでびたびたな仕上がりだが、そのくらいの方が明日も美味しいからまぁいい。我が家の夏の定番・桃モッツァレラもそうだが、フルーツが入っているおかずはなんだか特別な感じがする。ごちそう感が増す。

娘さんが早寝してくれたので、久しぶりに起きている娘を気にすることなく乾杯。白ワインがいいかなと思っていたら、広瀬さんがスパークリングワインを開けてくれた。カリっと焼けた鰯とフルーティなラペで、楽しかった連休を振り返る大人の時間。

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