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なぜニュージーランドの人達はアウトドアを楽しむのがうまいのか。

ニュージーランドへのアウトドアトリップ

2017年、南半球は夏にあたる1月に、ニュージーランド北島にあるカイツナ川を拠点にカヤック&サーフトリップに出掛けたことがあります。寝泊まりはレンタカーのトヨタヴィッツで車中泊。食事はガソリンバーナー(アウトドア用コンロのようなもの)を持っていき自炊。

カヤックやサーフィンしながら、フィールド近くのキャンプ場に泊まり、カヤッカーやキャンプ場で一緒になった人達から見えてきたニュージーランドでのアウトドアの楽しみ方。それはアウトドアがある豊かさとは何かを気付かせてくれるものでした。

カイツナ川でのカーキャンプ

ホワイトウォーターカヤック(激流を下るカヤック)の聖地であるカイツナ川は、夏になると世界の色々な国からカヤッカーが集まります。

川沿いに駐車場があり、そこにみんなバンやステーションワゴンでやってきて、食材やビール、寝袋などを積んで車中泊している。目的は全員、カヤックをすること。

そこでの生活はとにかくシンプル。カイツナ川でカヤックし、そしてキャンプする。というものでした。

朝食をとったら気の済むまでカヤック、少し疲れたら木陰で昼寝(気温は高いけど湿気が低いからとても快適)、起きたらまたカヤック。暗くなってきたら仲良くなったカヤッカーと一緒に夕食を作り、瓶ビールを飲んで、寝袋に入る。21時くらいまでは明るいから毎日たっぷりと遊べる。

それでも飽きないのが、色んな川くだりの楽しみ方ができるカイツナ川の魅力。ちなみに僕は1か月間滞在しました。

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ただ、カヤックを楽しむ人達

カイツナ川でそんな風景の中に身を置いてものすごく感じたことが、みんな純粋にカヤックと川を楽しんでいる、ということ。

集まる人の中にはそこまでカヤックが上手くない人もいるし、逆にカヤックの世界チャンピオン(有名人)も普通にいたりするけど、みんなフランク。

週末にカヤックしに来たビジターものびのびと楽しんでるし、その川でラフティングツアーを運営している会社のボスも全然偉そうじゃない。

なんというか、カヤックの上手さや、ローカルかビジターかは川を楽しむのにあまりが関係ないということを皆が認識しているし(最低限の川遊びの知識があることは前提だけど)、それだからこそ誰に対してもオープンな雰囲気がある。それが、僕にとっては嬉しいカルチャーショックでした。

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ホリデーパークでのオートキャンプ

拠点にしていたカイツナ川から離れて、車で約4時間走ったギズボーンでサーフィンした夕方、寝る場所を探して近くにあった海沿いのホリデーパークに入りました。

ホリデーパークは、モーテルのような個室や、バックパッカーみたいなシェアルームもあるオートキャンプ場みたいな感じで、温水プール、トランポリンやバーベキュー設備などが揃っている、なんでもありのスーパーキャンプ場みたいな感じです。

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このギズボーンのホリデーパークは、目の前がサーフポイントなので海遊びの拠点としてもたくさんの家族連れが楽しんでいました。

アウトドアな休暇を楽しむ家族

僕がホリデーパークのキャンプサイトに入り一人でご飯を作っていたら、こっちに来て一緒にご飯を食べないかとキャンピングカーサイトのおじさんが誘ってくれました。

そのNZファミリーは3家族くらいで遊びに来ていて、仕事を聞いたら牧場をやっているとのこと。牧場をやっているのに、わざわざこのようなオートキャンプ場に遊びに来るということがまず意外だったけれど、3家族でキャンプしながらワイワイとご飯を食べたりすることを楽しんでいるようでした。

もしかしたら、この人達にとってホリデーパークに来ることは、僕たちが海沿いのリゾートホテルに宿泊するような感覚にも近いのかな、と思います。
だとするとここはリゾートホテルとキャンプの間のようなイメージかな?最高の休暇ですね。

アウトドアの目的は豊かな人生を送るため

ニューシーランドはアウトドアの聖地というだけあって、日本に比べてアウトドアの楽しみ方がより自然な気がするし、アウトドアを通じて人生を豊かにしている人が多いように思います。

カイツナ川で会った人達のキャンプをする目的は、カヤックを朝から晩まで楽しむため、ホリデーパークで会ったファミリーのキャンプをする目的は家族と楽しい時間を過ごすためでした。

どちらが良いとかでもなく、ただ共通して言えるのは、自然に身を置くその時間をそれぞれのカタチで楽しんでいるってことなのかなと思う。

やっぱりアウトドアの本質は自然を楽しむことであり、その中で家族や仲間と良い時間を過ごすことだよなと改めて考えさせられました。

日本でもそんな素敵なライフスタイルを実現したいし、僕に関わってくれる人にアウトドアで通じて豊かな時間を過ごしてほしい。それを人生の目標のひとつにしたいと思う。

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