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なりかけた小説

7
とりあえず書いてみた短い文章
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#無人島

最果て(夏×無人島)

最果て(夏×無人島)

夢の狭間に聞こえる物音で目が覚めた。
「ごめん、起こしちゃった」
「あぁ、いいよ」
カナコはブラジャーをつけているところだった。
「お前って、上からつけるのな」
「え?うーん、どうだろう。普段は下からかも」
「なんで?」
「わかんない」
夏の朝陽は目にしみる。
しっかりカナコを捉えるまで少し時間がかかった。
カナコは窓の扉をレース越しに開けた。
朝の8時だというのに昼間のように騒々しい。
夏休みの

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