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コーヒーとの遭遇とおじいちゃん

 今日は予定があるので短く。

 僕が最初にコーヒーを飲んだのは、おじいちゃんの残したものをぺろっとやった時である。

 おじいちゃんは何故か僕にコーヒーを飲ませたがっていたらしい。そのことを僕はまったく覚えていないが、それで興味を惹かれたのかカップになみなみ残ったコーヒーに指突っ込んで味見したらしい。行儀悪いのう。

 ところで、僕のおじいちゃんはコーヒーには必ず砂糖とミルクを入れていた。しかもかなり多めに。つまり僕が味見したのはほとんど市販カフェオレみたいなものだったので、当然どハマりした。小学生の僕は甘いものが大好きだった。

 それ以来、僕にとってのコーヒーは「冷たくて甘いもの」になった。ファースト・コンタクト・コーヒーはアイスカフェオレである。

 それから15年ほど経つと、流石にブラックコーヒーも飲めるようになったし、前ほど砂糖やミルクを入れる頻度も減ったが、未だに冷えた甘いあれのことを思い出しては飲んでいる。

 僕の物心つく頃にはもうおぼろげだったので、人格同士としておじいちゃんと対話した記憶は少ないが、それでもこのようなものを残してくれている。ありがたいと思う。

 ようやくエッセイらしいエッセイを書いた気がする。もう書かないからねー。

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