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大学の時にやった面白いバイト(ちなみに時給もまあまあ良かった)

私は飽き性だったので、大学生の4年間で10個ほどバイトを経験した。そのどれもが割と変わっていたと思う。

4月から大学生になり、アルバイトを始めることを考えている学生の方もいるだろうから、一風変わったバイトの話をしようと思う。

1.骨粗しょう症の検査のバイト

大学のバイト募集の掲示板で見つけたバイトで、市役所の健康診断などに出向いて骨粗しょう症の検査をする業務だった。大体2年くらい続けたと思う。

骨粗しょう症の検査は、足にジェルを塗って、くるぶしの部分を万力のような機械で挟むという簡単なもので、勝手に機械から診断結果が書かれたレシートが出てくるので医学的な診断をする必要はない(というか、私には免許が無いので診断してはいけません。)。

時給は6時間ほど勤務して、日給10000万円ほどでした。半日拘束されてしまうことと、バイト先の上司のおじさんがお喋りなので、その喋り相手が疲れる以外はとても割の良いバイトだったように思う。

唯一キツかったのは、バイト先のおじさんが、朝イチで現場に向かうトラックで朝ご飯として必ず牛丼を支給してくれるのだが、早朝に走行中の車内で牛丼を食べるのが辛かった覚えがあります。残すとおじさんが悲しそうな顔をするし。

2.AI研究所のバイト

これも通っていた大学のバイトだったのだが、料理のレシピを人間の動きに合わせて読み上げるAIを研究してるだったか、そんな感じの研究室でバイトをしていた。

業務としては、カメラで撮影されながら決まった手順で調理をしたり、パソコンでお玉の写真が出てきたら「お玉」のボタンを、ニンジンが出てきたら「ニンジン」のボタンを押すというチンパンジーの知能テストみたいな業務でした。時給1000円。

調理をする業務で作ったご飯を最後に食べられるので最高だった。パソコンの作業は、延々と色々な調理器具を見ながら、淡々とボタンを押すだけなので、頭がおかしくなるかと思ったが、AIに画像学習をさせるための学習データをどうやら私たちは作成させれていたようです。

3.オンライン個別指導

今でいうとオンライン会議やオンライン指導もメジャーになったが、7、8年前の当時はあまりメジャーではなかった。

私の勤務していた塾も個人塾で、青森や福島などの塾が少ない地域の中高生や通常の塾には通えない子供にオンラインで勉強を教えていた。小さな塾だったのでオンライン教材なども無かったので、教材をFAXで送付して、オンライン会議システムで音声を繋いでペンタブで画面に文字を書いて教えていた。

生徒の中には、ひらがなや数字は読めるが、漢字だけが読めないという歯学部志望の生徒や、ナルコレプシーらしく地元の塾ですぐ寝てしまって追い出されてしまった子などがいたり、バックグラウンドが様々な子がいた。

英語の作文の宿題を出されたと言う青森の女の子の授業を受け持ったのだが、その授業の中であらん限りの力で添削をしたら、その作文が青森県の何かの章を受賞したらしく、2人でリモートでお祝いしたり、

高専男子が授業に彼女を連れてきたので(体調が悪くなって1人で帰れなくなってしまったらしい)、その彼女も一緒に授業をしたり、

ナルコレプシーの子が寝てしまったので私も一緒に居眠りしたり(元々そういった症状があることを知っていたので、寝てしまった分の授業は紙に書いてFAXすることになっていた)、

何の気無しに始めたバイトだったが、自分が住んでいる土地から遠く離れた子供たちと話すのはとても社会勉強になった。

高専という学校があることも、ナルコレプシーという病気のことも、識字障害の学生が普段どのように学校でテストを受けているのか、知ったのはその時が初めてで。

大学に入るまで、都市部で育ち、自分と似た環境で育ってきた子と接することが多かったので、それまで私は自分の生き方が極めてスタンダードなものだと思っていたし、それ以外の人生を想像する機会が無かった。

塾に行きたくても家から3時間以上かかるから塾に行けない、家業の歯医者を継ぎたいけど識字障害で漢字が読めない、ナルコレプシーのせいで寝てしまって先生や親に怒られるがどうして良いかわからない。自分が知らなかった社会の不便を思い知ったバイトでもあった。

時給1000円で、塾講としては給料は高くはなかったが、なんだかんだ私のバイトの中で最も長く続いたのは、そういった色々な経験ができたからだと思う。


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他にもライターのバイトや、和菓子の工場など、色んなバイトをした。フットワーク軽く、色々な職種で働けるのもバイトの魅力だと思う。面白いバイトを見つけた時のワクワク感はたまらない。

今だと社会の状況も変わったので、当時には無かったような仕事もあるのかもしれない。今度、タウンワークでも貰ってきてみようかな。



今後も継続的に記事を書き続けていく予定です。 100円くらい投げてやっても良いかなという方がいらっしゃったら、とっても嬉しいです。ぜひよろしくお願いします!