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Raze Regal & White Denim Inc. - S/T
ミュージックラバー同士のコラボレーションという雰囲気が強く漂っている。解説によれば「60年代と70年代のロック、ジャズ・サックスの革新と作曲、80年代のR&Bのプロダクション・テクニック、ニュー・ウェイヴのエネルギー」といったあらゆるポピュラーミュージックの要素を詰め込んだ作品とされている。多くを注ぎ込むことで結果として自身の音楽性そのものをストレートに反映しているということかもしれない。
Bloodはシティポップを思わせるやわらかなイントロからスピード感溢れるビートを軸に淡いテンションコードとWhite Denimらしいシルキーなボーカルが印象的な楽曲だ。サビの疾走感と下降するコードはパワーポップ的でもある。
Complaining In Heavenは、エレクトロニカ的なエディットを含むSEからはじまるが、メロディーはポストパンク的な混沌を内包したナイーブな雰囲気を湛えている。捉えどころの無い雰囲気をそのまま音にしたようなアプローチが素晴らしい。
Idle Laterはゆったりと始まるが憂愁感あるコード進行とシンプルなストロークに淡いボーカルの組み合わせがインディーポップらしさを体現している。随所にテクニカルなブレイクがはさまれていて、出過ぎないアレンジが施されているところはとても面白い。
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