![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/123722532/rectangle_large_type_2_3d2186e9f9b5ecbebda6c80bd8d4a65b.png?width=800)
Mbuso Khoza - Ifa Lomkhono
バンドはECMの表情とコルトレーンのカルテットの熱量を併せ持つジャズのフォーマット。特にピアノのンドゥドゥゾマカティーニの演奏が素晴らしい。一方でサウンド全体を牽引するのは自在に声を操るボーカルはとても印象的だ。
冒頭Endayiniはスピリチュアルな幕開けをピアノの低音が担う。呪術的なドラムに合わせたボーカルが時折入り込む。新主流派的な浮遊感の漂う幕開けだ。インタールードをはさんでAlindeは沈み込むようなピアノの和声アプローチが美しい。バンドはリリカルでボーカルはその演奏の上で自由に歌い上げる。その構図が素晴らしい。
Cosu Cosuはピアノの力強い打鍵が素晴らしい。ドラムが入るとECMのような繊細な光景が繰り広げられる。アップテンポに組まれたリズムの中で時折見せるダブを意識したようなリムショットの傍ら、ピアノのリフの強さであったりサックスのフリーキーな展開であったり様々な表情が次々と展開していく。
Qubulaはゆったりしたループ的なリズムに乗せた静かなバラッドだがメロディーははやり浮遊感のある不思議な感触を保ち続けている。あらゆる音楽のミクスチュアだが透明感を保っているところはバンドとボーカルの力量を感じる。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?