Sounds of Liberation - Unreleased
以前紹介したSounds of Liberationだが、1973年にコロンビア大学で録音された音源が未発表曲集として、2018年にリリースされているのを最近知ったのでさっそく聞いてみた。オリジナルアルバムと比較するとこの録音はフリージャズ、スピリチュアル色が薄く、どちらかというとジャズファンクアプローチになっている。このリリースに合わせてバンドは再始動、Sun Ra Arkestraのサポートアクトをこなしたという紹介もあった。
冒頭のThoughtsは非常に思慮深いビブラフォンとベースのユニゾンに乗せたギターのフレーズの幾何学的な組み合わせが素晴らしい。1960年代の新主流派はこういったアプローチの後にフリージャズに向かうことがあったが、Sounds of Liberationはむしろ逆にスピリチュアルを経てこういったサウンドを奏でているのが面白い。
Kenoはイージーリスニング的なメロディーとアフロキューバンも連想する軽快なリズムに乗せたポップなアプローチだ。続くSweet Evil Mistはレアグルーブ直球のドラムが素晴らしい。ここでは全員のフリーキーなソロがどれも素晴らしくスミリチュアルジャズからの自然な流れを感じる。
ラストのNew Horizonsはやはりキューバンサウンドに近いがBack Streets of Heaven、と繰り返し歌われるコーラスの勢いが素晴らしく後半のフリーキーなソロと共に聞き所が多く熱量の高いアプローチが素晴らしい。
(以前紹介したSounds of Liberationの作品)
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