見出し画像

Luca Longobardi - Van Gogh - La Nuit Étoilée

各地で開催された没入型のゴッホ展(Van Gogh - La nuit étoilée, an immersive show)だが、パリのアトリエ・デ・リュミエールで2019年2月、プロヴァンスのカリエール・ド・リュミエールで同3月の開幕以来本作がそのテーマソングとして採用されている。美しいエコーに囲まれたピアノによる静謐な音楽だ。

Promenade No.1は、ゆったりと一音一音を確かめるような旋律から始まる。徐々に単音から和声に切り替わるところで楽曲は終わる。続くElegieⅠではアルペジオを奏でるピアノとその上を縫うように辿るストリングスによって構成されている。

Mozart Recomposedは、クラシカルな響きをもった和声だがエコーとミニマルなコードの演奏アプローチがコンテンポラリーな姿勢でその対比が美しい。ゆったりとした電子音が織り込まれておりエコーの奥行きも面白い。

Promenade No.3は、はじめから和声を打ち出しておりその後、徐々に単音に戻っていく。No.1とのつながりが美しい。またラストのElegieⅡは、ElegieⅠと同じアルペジオだがエコーとピアノのアルペジオで楽曲が構成されている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?