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Castlebeat - Melodrama

2020年作、Josh Hwangによるソロユニットで、同じカリフォルニアで活躍するCucoと近いドリームポップ、チルウェイブ系の音楽を奏でている。本作はこれまで以上にメロディーが前面に出ていることである種のノスタルジーを感じさせる楽想が多く含まれている。

冒頭のBeamはテックハウス的な柔らかなキックによるシンプルな四つ打ちのイントロダクションで非常に上品にはじまる。続くSummertimeは淡いアルペジオとLoFiリズムトラックに支えられつつエコーに包まれたボーカルの浮遊感が素晴らしい。この辺りはCucoのアプローチとかなり近いように思う。

80’s High Schoolはタイトルだけでも十分にエモーショナルだがスロウでユニゾンのボーカルとパッド系のシンセにシンプルなリズムトラックが美しい。この曲までのアルバム前半のノスタルジックな構成はとても練られていると感じる。

アルバム中盤はギターポップ的な心地よさが入り込む。Sho You Areは淡いボーカルとストロークが心地よい。その後、後半ではPartはVaporwaveを思わせるすキュリュー気味のビートにゆったりしたボーカルがスムーズだ。タイトル曲Melodramaは、シンプルにブロックコードを奏でるエレピがエレクトロ系のSSWのようでもありチルウェイブ的でもある。

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