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Vumbi Dekula - Congo Guitar

コンゴではハイライフオーケストラでの活動が知られているようだが、40年のキャリアを踏まえた安定した技量と細やかだが無駄のない旋律のミニマルなギターアプローチにゆるやかなリズムボックスを織り込んだアフロキューバンサウンドの2023年作品だ。

Maamajacyは、リズムボックスとギター2トラックを軸に展開するシンプルな編成だがメジャーコードのリズミカルで陽気なサウンドが素晴らしい。中盤以降入るコーラスを含めて静かにリラックスした雰囲気を醸し出すが、ギターは非常に落ち着いた演奏でコードのアルペジオとメロディーを兼ねたアプローチが素晴らしい。

Congo Yetuは、リラックスしたキューバンサウンドギターがフィールドレコーディングに重なるようにして奏でられる。低音と高音を自然に使い分けたアレンジが心地よい。続くZukuはやはりリズムボックスが心地よい。ギターはミニマルなバッキングとポップなメロディーが役割を分けていて本作中もっともバンドアンサンブルに近いアレンジではないかと思う。

Weekendは幾重にも重ねたギターのサウンドがそれでいて透明感を保っている不思議な旋律の集合体だ。中毒性のある楽想で中盤以降のソロはECMにも通じる静謐さを感じる。最後のUN Forcesはバンジョーやパーカッション等、多彩な音色も登場する色彩豊かなサウンドだが曲名からは政情不安や国連の強制介入等、シリアスな状況と向き合わざるを得ない即面を強く感じる。

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