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ASARI NOTE

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ASARIによるライナーノーツのような音楽紹介です。
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2024年7月の記事一覧

Ultra Nate - Blue Notes in the Basement

ハウスディーバと言われることが多いUltra Nateによる1991年のアルバム。本作はハウスクラシッ…

ASARI
3か月前
9

ムクワジュ・アンサンブル - 樹・モーション

久石譲を中心に結成されたミニマルミュージック集団から独立したパーカッショングループ、ムク…

ASARI
3か月前
6

Dom Pepo - Caos & Cura

ブラジル南東部を拠点に活動するDom Pepoが2021年に発表したセカンドアルバム。通常のロックバ…

ASARI
3か月前
9

Passepartout Duo and Inoyama Land - Radio Yugawara

イタリアのピアニストとパーカッショニストによるPassepartout Duoと日本電子楽器を主体とした…

ASARI
3か月前
5

Synthesis - S/T

Magmaのメンバーの参加の他、フランス人脈のプレイヤーが集まって作られたプログレ経由のウェ…

ASARI
3か月前
7

Cornelius - Ethereal Essence

2024年、アンビエント色の強い作品を中心に再構築したアルバム。豊かな音楽性をそのまま落とし…

ASARI
3か月前
11

Joe Mensah - Cry Laughter

RSD2016でのリイシューで話題になっていたガーナのJoe Mensahによる1975年作品。ポリリズミックアフロファンクの抑制されたリズムとキーボーディストとしてのJoe Mensahの洗練されたアレンジが素晴らしい。 冒頭のCry Laughterは、16ビートのパーカッションが重なり合うイントロから一気に惹き込まれる。柔らかなオルガンとギターが重なり合うインプロビゼーションにトランペットソロが加わった時点で静かにオルガンとギターがバッキングにまわるアプローチや、ブレ

Rainbow Ffolly – FFollow Up!

Rainbow Ffollyは、1968年に1枚のアルバムを残して活動を停止したサイケデリックバンドだった…

ASARI
3か月前
6

大山田大山脈 - Selected Early Works​

The Halcyoのボーカリストとして、あるいは安島夕貴名義の弾き語りなど多様な活動を続けるアー…

ASARI
3か月前
11

Paul McCartney - One Hand Clapping – The Backyard (One Hand Clapping Sessions)

1975年からスタートしたウィングスのワールドツアーの前に行われたリハーサル”ONE HAND CLAPP…

ASARI
3か月前
10

K. Frimpong with Vis-A-Vis - K. Frimpong backed by Vis​-​A​-​Vis

ハイライフ系アフロファンクコラボレーション、1978年作。本作はOko's Band のメンバーでもあ…

ASARI
3か月前
7

Teenage Fanclub & Jad Fair - Words of Wisdom and Hope

この組み合わせを最初につないだのは、本作にヴォーカルとして参加しているKatrina Mitchellで…

ASARI
3か月前
10

Musical Youth – The Youth Of Today

本作は1982年にMighty DiamondsのPass The KouchieとU BrownのGimme The Musicを組み合わせて…

ASARI
3か月前
6

Liana Flores - Flower of the Soul

2024年、Verveからリリースされた本作がメジャーデビュー作品になる。モレレンバウムの参加が個人的にはとても素晴らしいと感じているが、そこから想像する通りブリティッシュフォークにブラジリアンポップが重なり合うとても豊かな作品だと思う。 Hello Againは、クリスベアのパーカッションがチル気味に心地よくかすかにリズムを刻む中で透明感溢れるリアナのボーカルと流麗なピアノにブラジリアングルーブを牽引するギター、あらゆる音がとても有機的に一定の空気を作り出しているところが