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K. Frimpong with Vis-A-Vis - K. Frimpong backed by Vis​-​A​-​Vis

ハイライフ系アフロファンクコラボレーション、1978年作。本作はOko's Band のメンバーでもあったSSW、K. Frimpongとスピリチュアルサイケ要素を織り込んだアフロファンクアプローチのVis-A-Visによる組み合わせが素晴らしい。

Aboagyewaaは、自由なシンセベースのスピリチュアルなフレーズにミニマルで抑制されたアフリカンビートと浮遊感を保ったままグルーブを刻むギターというバッキングアプローチが素晴らしい。朴訥としたメロディーを抒情的に表現するヴォーカルは抑制されたグルーヴの中でとても存在感がある。基本はワンコードだが、終盤のマイナーブルース風の短い展開など抒情を引き立てる仕組みが面白い。

Ohene A Oda Apakan Muは、スウィングジャズにも通じるような開かれたコードとハイライフらしいホーンセクションによるアレンジがとても印象的だ。また歌心あふれるサックスソロと2声のヴォーカルが交互にメロディアスなアプローチを繰り返す中盤の盛り上がりが心地よい。

Acheampomaaは、ドラムとパーカッションによる控えめなアフロビートが素晴らしい。ギターとシンセサイザーの混沌とした混ざり具合にヴォーカルの明確なメロディーがかぶさる独特なアレンジが浮遊感をとても効果的に作り出している。

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