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Paul McCartney - One Hand Clapping – The Backyard (One Hand Clapping Sessions)
1975年からスタートしたウィングスのワールドツアーの前に行われたリハーサル”ONE HAND CLAPPING”と同時期に”THE BACKYARD TAPE”として知られるポール単独によるアコースティックギターの弾き語り様子を記録したものが本作になる。一部を切り出してリリースした経緯は分からなかったが、後年のアンプラグドにも通じる一方で非常に若々しい艶のあるボーカルが素晴らしい。
Blackbirdは、度々披露されているがここでは静かに慈しむように演奏しているように感じされる。ボーカルはリラックスした様子だが丁寧にメロディーを歌い上げるシーンとアレンジを加えた後半部分とどちらも自然体でとても心地よい。
Twenty Flight Rockは、1982年のローリングストーンズのライブアルバムStill Lifeの躍動感と対照的なユーモアも感じさせるような歌とグルービーなギターのカッティングの組み合わせが印象的だ。ローリングストーンズもポールマッカートニーもエディコクランに寄せる事なく自身の瑞々しいアプローチで表現しているところが面白い。
Peggy Sueは、やはりバディーホリーに寄せる事なくポールらしい軽快なストロークにユーモアを交えた歌が素晴らしい。同時期にジョンレノンもアルバム「ロックンロール」に同曲を収録しているがその対比も面白い。この辺りはもしかしたら何かエピソードがあるのかもしれない。
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