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善い店、好い人、良い仕事

長年人間をやっていると、騙されたり、痛い目に遭ったり、トラブルに巻き込まれたり、いろいろなことが起きてきますよね。でも、それら全てが、いつかは糧となり、今につながります。人を見る目も、養われていくはず。

それで気づいたのが、例え大手企業だろうと、テレビCМを流していようとも、信頼できない商売やってる所が増えたんでないかい?って疑問です。

消費者の誤解を故意に招くような、あるいは不利をあえて言わないことで契約を結び、より多くの利益を取ろうとする姿勢が、どんな業種からも感じられるんです。

自衛手段として、ネームバリューではなく、CМでもなく、地元でコツコツやっている、小さな事業所を選ぶようになりました。口コミも、中身をよ~くチェックしていますよ~。

私の実例を紹介しますね。

■水のトラブル発生! ボイラーと繋がった水道管破損! 
役所に電話して、役所と契約している事業者一覧を教えてもらい、緊急で来てくれる業者に依頼。5000円で応急修理完了。

■店の排水管が詰まった! 明日、店をオープンできない。
電話帳を調べて、大手ではなく、勘で、近所の個人事業所に電話。早朝対応してくれて2時間もかけて解決。15000円なり。メンテの方法も教えてもらって、年一回、来てもらうことに。

■貸していたアパート一室の電気配線トラブル。灯りがつかない。
近所の、個人でやってる電気設備やさんに点検依頼。間違った器具取付が原因。2部屋分の天井照明代金含めて25000円。

一方、知人のケースです(T_T)。

テレビで盛んに「電気製品の修理」を宣伝している地元の電気店に、洗濯機の調子が悪いので修理依頼したら「直りません、買ってください」ですって。何人からも同様の話を聞いたので、どうも、修理をエサにしているようです。

Bさん宅のケース。キッチンの排水管が詰まった。水が流れない。あわてて、「水のトラブルなんたら」に依頼。配管掃除して解決。費用は、なんと、15万円!

ネットでは、「水のなんたら」「ガラスのなんたら」「生活のかんたら」といったビジネスサイトがトップページにドーンと出てくるため、ついつい依頼してしまいますが、あれらは全て、紹介ビジネス。悪い言い方をすれば、地元事業者の仕事を横から取って利益を得ているだけのこと。当然、その分、費用が高くなります。

しかも、お客さんとの個人的なつながりが生まれづらいため、「次」すなわち、常連さんづくり、あるいはお客さんの口コミ紹介といった、流れにはつながらない。使い捨てです。

高くて、ビジネスライク。

わが家は、世の中のそうした流れとは反対の、小さなネットワークのおかげで、なんとか暮らしていけてます(^^)v

何かあったら相談に乗ってくれる良心的な水道工事店や電気屋さん、大工さん。

他の歯科の高額治療で悪化してしまった患者を、保険診療だけで解決している歯医者さん。

頑張る人たちのために、鍼灸治療費を相場の三分一しか受取らない鍼灸治療院。

犬猫の面倒を見てくれているのは、腕は確かだけど儲けが下手な獣医さん。

時々那覇に戻ってくる、医者のいない離島で頑張る単身赴任のお医者さん。

無意識にせよ、それらは全部、自身が選んだ人とのつながりの結果でした。

善い店、好い人、良い仕事。

そして、眼鏡店を家業とするわが家もまた、「購入した店に修理を頼んだら断られた~、なんとかして」というお客さんの眼鏡を格安で直しています。それが次につながると信じて(^^)v