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ふところに飛び込む

コロナのおかげで、田舎暮らしに注目が集まってる。

私自身も2000年に沖縄移住した人間なんだけど、その前に20代での田舎暮らしと30代の都会暮らしを10年ずつ経験した上で、沖縄を選択したんだよね。

20代は、排他的かつ超保守的な地方暮らしを結婚(最初の)によって余儀なくされ、がんじがらめのルールと人間関係に驚いたものです。その経験あってこその沖縄移住。

沖縄では、先輩移住者の1人として実に多くの移住者の皆さんと出会ったけど、上手くやってくタイプとダメなタイプがいる。

ダメなタイプは、地元との付き合いがほとんど無くて、移住者、長期滞在者だけで仲間を作り、沖縄県民の悪口と沖縄文化に対する愚痴の言い合いに価値を見出し慰めあっている。このタイプには、移住前の暮らしにおいても上手くやっていけなかった人たちが多いようだ。

一方、根付いた人たちは、地元ネットワークに加わることが出来た人たち。地元もよそ者も関係ないとばかりに様々な活動や仕事を一緒にやってるし、友達も多い。沖縄で出会って結婚して、沖縄が故郷になった人も。

もちろん、地元ネットワークって、けっこう手厳しいのは事実。那覇のような都会はともかく、ちょっと郊外に出ちゃうと、閉鎖的な地域もある。

かといって、弾かれたからと怒るのは愚の骨頂。呼ばれもしないのにノコノコ入り込もうってんだから、観光地でも無い限り地元の人は、引いちゃうのが当たり前。

実話を一つ。

本来、私はバイカーであった(今は年のせいで家族が許可してくれない)。

ロードスポーツタイプなんだけど、移住してしばらくは、400㏄ のスティードに乗ってたわけ。で、本島中部の某町に、地元バイカーたちが集まる喫茶店があると教えてもらった。経営者もバイカーだという。

ある日、勇気を振り絞って1人でその喫茶店に。店の前はバイクだらけ。しかもアメリカンタイプ。

カランコロン。ドアを開けた。

店内にはバイク野郎たちがタムロ。それは良しなんだけど、お店のスタッフ、というかカウンターにいらっしゃるオーナー夫人らしき人に、完璧に無視された。

ありありと感じられる「何しに来た!」の無視攻撃。

「コーヒーお願いします」 わざとカウンターに座り注文。

飲んでお金を払って出るまで、口はきいてもらえなかったけど、翌日、さらに勇気を振り絞って再入店。

「は~、変なのがまた、来たか~」の視線バリバリ。誰も口をきいてくれない。

(ちなみに私、ガウガウ吠えまくるよそ様の犬と仲良くなるのが得意です。くーんくーんと鼻を摺り寄せてもらえるようになるまで、そのお宅に何日も通ったことがあります。)

そして三回目のカランコロン。

「あら、いらっしゃい」

おお、ついに声をかけてもらった。

その後、ハーレーチームのツーリング風景を取材させてもらったり、一緒にビーチパーティに行ったりのバイク仲間が出来て、走る沖縄を楽しませてもらうことが出来ました(^^)v

そういえば、地元民ご用達の中部の居酒屋で、移住者仲間数名と飲みに行ったときのこと。隣の席はバリバリ方言のうちなーんゅのおっさんたち。

面白いことに、言葉が分からなくとも、悪口を言われると、絶対に分かるよね~。言われてるなと気づいたので、私しゃニコニコして「そちらの氷も切れてますね~。お持ちしましょうか~?」と声かけしたら、お隣、静かになりました(^^)v 

笑顔に勝るもの無し(^^)v