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ザ・眼鏡職人

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那覇のビッグメガネから、眼鏡のマニアックな世界をご紹介します。一番目立つブランドアイコンというファッションアイテムであると同時に、ライフスタイルを左右する大切な医療ツールでもある… もっと読む
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記事一覧

メガネレンズの進化を支える日本のコーティング技術

メガネレンズの進化を支える日本のコーティング技術

メガネレンズにはガラスとプラスチックがありますが、日本ではレンズの95%がプラスティックです。なぜでしょうか。

1970年代までは、ガラスレンズが主流でした。光学的に優れていますし、傷が付きにくく丈夫です。プラスティックのメリットは、軽くて割れにくいこと。しかし、屈折率(光を曲げる効果)がガラスより低いため、度が強いとレンズが厚くなる欠点がありました。

ところが1980年代になると、高屈折のプ

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加齢注意報発令中! ひとみを大切に

加齢注意報発令中! ひとみを大切に

朝、顔を洗ってふと鏡を見たら、「あれ? 黒眼の周囲が、薄くなっている?」ことに気づきました。白内障の初期症状と思われます、瞳の真ん中ではなくて周辺部ですので、視えに影響は出ていません。

沖縄の紫外線は曇りでも油断できず。常にサングラスをかけて用心していたんですが、ついに私にも兆候が現われました~(T_T)

ということで、加齢が眼に及ぼす影響をご紹介。

若見えしても40代は、下り坂の第一歩

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ブルーライトって、ほんとにダメなの?

ブルーライトって、ほんとにダメなの?

分かっているようでイマイチ分からない、ブルーライトって、ほんとうに目に悪いの???

という質問をいただきましたよ~。イトーレンズさんやホヤさんのHPでも詳しく説明されておりますが、ビッグメガネ那覇でもまとめてみますね(^^)v。

■まず、光とは、何ぞや。太陽が無いと、光もありませんよね。だから太陽から届くのが光、と考えがちですが、実は違います。

太陽から地球に届いているのは「電磁波」なんです

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メガネにも生まれ育ちがあります

メガネにも生まれ育ちがあります

ビッグメガネ那覇は、メガネの修理依頼をよくいただきます。当店お買い上げはもとより、他店、他県購入フレームもお受けしているのですが、先日持ち込まれたフレーム破損について「???」というケースがありました。ご紹介しますね。

片方のテンプルが折れたケースです。お客様が購入店(たぶん量販店)に持ち込んだところ、取り換えたいなら同じメガネを丸ごと一本買ってくれと言われたそうです。つまり、買い替え要請ですね

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遠近両用レンズは遠くを見るためのレンズです(Byビッグメガネ那覇)

遠近両用レンズは遠くを見るためのレンズです(Byビッグメガネ那覇)

「遠くも近くも見える遠近両用レンズのメガネを」と来店されるお客様、多いですね。どうも、「遠近両用レンズを入れたメガネとは、近くと遠くがちゃんと見える万能メガネである」と思われているようです。

確かに、遠近両用レンズは、遠くから近くまで見える便利なレンズに違いないですが、本来は遠くを見るためのレンズなんです。

「遠くはしっかり見えるけど、近くはチョコッとしか見えないレンズ」と言った方がよいかもし

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メガネ屋の存在価値

メガネ屋の存在価値

メガネの潮流が変わったのは、いつ頃だったんでしょうね。

ガラスレンズからプラスティックレンズ。

軽くて耐久性に優れたチタン素材の開発。

視力を補正する医療用具としての立ち位置から、いつの間にかファッションアイテムとして重要な地位を獲得しています。

かつて、漫画の世界では、メガネッ子と太った子は絶対主役になれないけれど、脇役としては必須でしたよね。これがドラえもんで変化しています。弱っちい主

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視力の良い人はメガネを無くす

視力の良い人はメガネを無くす

メガネに、縁のない人生を送ってきました。

視力2.0です。

ある時、他の人よりも、パソコンモニターとの距離があることに気づきました。そっか、眼がイイからだな。と思っていたのですが……。

45歳頃でした。ふと、小さな文字が見えにくくなっていることに気づいたのです。それから少しずつ、不便を感じるようになり、ついにメガネ生活開始!

しかーし、かなり高機能のレンズだったのに、アッ! という間に無く

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単なる目の疲れ? それとも?
危険な眼精疲労にご用心

単なる目の疲れ? それとも? 危険な眼精疲労にご用心

今や子供だって眼を酷使する時代。現代社会はかつてないほど、過剰に眼を使います。その結果、ドライアイや眼精疲労が原因のいろんな不調に悩む人が増えました。

眼精疲労は、単なる疲れ目ではありません。

疲れ目ならば睡眠をとって眼を休ませれば回復しますが、眼精疲労になってしまうと、モノを見るだけで痛みを感じたり、視野がかすんだり、頭痛や嘔吐など重篤な症状を引き起こしたりします。

以下は、眼精疲労の前兆

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紫外線が子どもの目に及ぼす影響は?

紫外線が子どもの目に及ぼす影響は?

最近、サングラスをかける子供たちを垣間見るようになりました。人数的には圧倒的に少数派。でも、子供は、大人以上にサングラスが必要かもしれないのです。その理由を、紫外線研究の第一人者、金沢医科大学眼科学講座の主任教授、佐々木洋先生の研究結果からご紹介します。

佐々木先生は、紫外線が眼に与える影響を検証するために、赤道に近く、また住民の野外活動時間が長いとされるタンザニアで調査を行いました。

紫外線

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見え方の加齢変化(2) なんだか最近、眩しさを強く感じるんだけど、なぜ?

見え方の加齢変化(2) なんだか最近、眩しさを強く感じるんだけど、なぜ?

20~25歳の心身機能を100とすると、55~59歳では視覚と聴覚の機能がかなり衰えてきます。なかでも、明・暗の環境変化に順応する機能は35程度に低下すると言われています。

急に、暗い所に入った時、眼は見えませんけど、徐々に感度が上がり見えるようになりますよね。これが暗順応です。反対に、明るさに対して眼が慣れてくることは明順応と言います。

問題なのは、明順応ではなくて暗順応です。瞳孔の開きが弱

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見え方の加齢変化(1) 青と黒が区別できないのはなぜ?

見え方の加齢変化(1) 青と黒が区別できないのはなぜ?

多くの人は、歳をとると、近くのものが見えにくい老眼になります。水晶体の弾力性が低下し焦点合わせ機能が低下するためですが、老眼は40歳を過ぎた頃から始まり、60歳になると顕著になってきます。このあたりで気を付けたいのが、色を見る能力の変化。

「紺と黒の靴下を左右色違いではいてしまったわ~」

原因は水晶体の黄変です。加齢により水晶体から透明度が失われていくためです。黄変したり混濁すると波長光の透過

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AIが変えるUC「ロービジョン革命から」

AIが変えるUC「ロービジョン革命から」

「ロービジョン」(視力障碍)は、生まれつきの人もいますが、不慮の事故や病気、また高齢化により引き起こされます。メガネやコンタクトなど通常の矯正方法では、見え方が足りません。ルーペ(拡大鏡)を活用して読書したり、日常生活に不便を強いられます。

高齢化により最近は、加齢性黄斑変性症、糖尿病性網膜症、角膜混濁などの眼疾患によりロービジョンなってしまうケースも増えているようです。色や物、人を識別できない

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あなたと私の世界は違う色

あなたと私の世界は違う色

昔の話です。1990年代、タグを打ってウェブ制作を始めた当初、ユニバーサルデザインについて、一応自分では配慮してるつもりでいたんだよねぇ。

「世の中には、色の見え方が違う人が居るんだよ。青と緑の文字は見えにくいんだよ。だから、その系統の色は使わないよ。」

たった、これだけ。そう、分かったつもりで全然わかっていなかった。ということで。

▼今朝の那覇。薄曇り。こんな景色です。

▼あるタイプの人

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時代に翻弄されたカール・ツァイス

時代に翻弄されたカール・ツァイス

ドイツのツァイス(カールツァイス)は、精密光学のパイオニアとして、170年以上にわたって光学技術の分野をリードするレンズメーカーです。メガネ、顕微鏡、医療機器、そしてプラネタリウムなと高精度なレンズを世界に提供しています。

創業は1846年。ロベルト・コッホが1876年に、カール・ツァイス製の顕微鏡を使って炭疽菌を発見したことで知られていますが、それ以外にも多くのノーベル賞受賞者たちが同社の光学

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