ブルーライトって、ほんとにダメなの?
分かっているようでイマイチ分からない、ブルーライトって、ほんとうに目に悪いの???
という質問をいただきましたよ~。イトーレンズさんやホヤさんのHPでも詳しく説明されておりますが、ビッグメガネ那覇でもまとめてみますね(^^)v。
■まず、光とは、何ぞや。
太陽が無いと、光もありませんよね。だから太陽から届くのが光、と考えがちですが、実は違います。
太陽から地球に届いているのは「電磁波」なんです。この電磁波が物体にあたって反射すると光になります。その結果、私たちは物体の色を感じ取ることができます。その物体の色を判断するのは脳ですから、人によって、違う色を感じている可能性は大ですよ~!
電磁波の種類はこちら。
波長とは振動なんですが、カミナリはガンマ線と呼ばれる波長を出しますし、核物質から放出される危険な放射線もまた電磁波の仲間です。レントゲン写真が撮れるのもエックス線と呼ばれる電磁波のおかげですね。
電磁波のうち、人類の眼が感じられる範囲の波長を可視光と呼びます。この部分が近年注目されているわけです。可視光より長い波長は赤外線であり、さらには電子レンジの素となるマイクロ波、あるいはテレビやラジオといった波長の長い電磁波域があります。
可視光よりも波長が短い紫外線を浴び続けると、日焼けし過ぎで炎症を起こしたり、肌の老化、皴の深化、シミ、さらには白内障などの眼疾患、といった悪影響を被りますよね。サングラスや日傘、帽子、日焼け止めを使う方多いです。サングラスは、紫外線対策には有効です(^^)v。
しかし、紫外線よりも波長が長い可視光が問題視されることはありませんでした。部屋の蛍光灯、太陽から届く可視光を浴びながら私たちは生活していますが、これまでは、特に問題はなかったわけです。
それどころか、可視光の中の強いエネルギーであるブルーライトは、朝起きた私たちの体内時計をリセットするなど、体調を整えてくれます。
問題は、私たちの生活環境が激変したこと。
■今更聞けないけど、ブルーライトとは何ぞや。
ブルーライト(青色光)とは、可視光の中では、紫外線に隣接した波長の短い光であり、眼の奥まで届く強いエネルギーを持っています。
しかも波長の短さにより、空気中に含まれる埃や水分などの粒子とぶつかりやすく、光を散乱させる特質があります。これが、まぶしさやちらつきの原因となり、眼のピント調節機能に負担をかけます。
太陽光はもちろんのこと、照明類、LEDを使用したパソコンやテレビ、スマートフォンなどの液晶画面からもブルーライトが多く放射されています。
最近の研究では、ブルーライトを長時間目に入れると、視界のちらつきや目の疲れに加え、体内リズムを崩し睡眠障害を引き起こすという報告もされています。
個人的経験ですが、寝ながらスマホをずーっとやっていたところ、目がちかちかと痛くなり、涙が止まらなくなった経験があります。ブルーライトカットレンズで見るようにしたら、症状は治まりました(^^)v
■近距離で浴び続ける強いエネルギー
パソコンやスマホ、テレビなどの液晶画面の多くは、LED(発光ダイオード)をバックライトに使っており、可視光のなかでも波長の短い450nm付近が最も強くブルーライトを放射しています。
もちろん、太陽光にも含まれているブルーライトですが、長時間、眼に近い距離で浴び続けるライフスタイルは、人類にとって初めてのこと。何の影響もない、と考える方が不自然です。
しかもそれは、高いエネルギーを持った可視光線。有害な紫外線に隣接しているほど波長が短いのです。
近年、この光線が「加齢黄斑変性」の原因であることが解明されました。加齢黄斑変性とは、眼の中の黄斑部分の組織構造が壊れ、最悪の場合失明してしまう眼疾患です。患者数は増加しており、この9年間で2倍になっているとのことでした。
また、特に若い方。お子様含めて、未成年の人たちは屋外で、太陽からの紫外線やブルーライトを浴びる時間が長く、さらにスマホ時間も長くなりがちです。若い人の水晶体(目のレンズ)は透過性が高いため、私たち世代よりもダメージを受けやすいと言われています。
こうしたことからビッグメガネ那覇では、通常の生活の中で有害可視光線を防ぎたい場合は、420㎚カットのレンズを、スマホ使用時間が長い人や、仕事でPCに向き合う時間の長い人には460㎚カットの高機能レンズをおススメしています。
レンズの値段は高くなりますが、白内障や加齢黄斑変性など、将来の眼疾患予防策として考えれば、決して高くはありません。
なお、note記事で「ブルーライトカットにしたら、眩しくて外を歩けなかった」といった趣旨の記事を拝見しましたが、ちゃんとしたレンズメーカーの商品は反射防止コートになっていますので、屋外使用に問題なしです(^^)v
■参考資料 青色光を当てると昆虫が死ぬことを発見
(新たな害虫防除技術の開発に期待)
直接関係ないかもしれませんが、東北大学大学院農学研究科が2014年に発表した研究資料から要点を抜粋しておきます。
ところで、鳥には紫外線が見えるって、知ってました?(^^)v