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#064 【億万長者の挑戦】を観た!

photo: 2016年3月 フィリピンへのスタディツアーに参加したときの1枚

億万長者の挑戦


tiktocで誰かが紹介していたものを今朝偶然見つけ、4時間近く2倍速ぶっ通しで全8エピソードを観てしまった。
これは最高傑作の企画モノだと思うのでシェアしたい。
僕の記事はどうでもいいから、まず↓をクリックして1話だけでも視聴してほしい。続きの2話が見たくてしょうがない!って人は、もう僕の記事など読まずに全部観てしまってほしい。最終話では感極まってウルっときた。
【億万長者の挑戦】招待を隠して正体隠して1億円稼げ!無一文からの90日間ビジネスサバイバル

動画のざっくりストーリー


億万長者の起業家、グレン・スターンズが所持金100ドルと、ボロボロの中古車、誰の連絡先も入っていないスマホだけを持たされ、見知らぬ土地(ペンシルバニア州)に飛行機で連れていかれる。その後たった90日間で、100万ドル規模のビジネスを立ち上げられるか、というチャレンジである。
グレンは偽名を使い、素性を明かさないことが企画のルールである。

日本で例えるとこうだ。


あなたはいま、東京に住んでいて、すべての所持品を取り上げられ、13,500円の現金と、故障ぎみの中古車、新品のスマホだけを渡され、北九州市に連れていかれる。そこで、1億3500万円規模のビジネスを興しなさい、期間は3か月よ。もし達成できなければ、自腹で1億3500万円を出資しなさい。

というお題である。


うん、まじで狂っているw


ネタばれになるので、あまりここでは書きたくないが、やはり成り上がりの経営者グレンは凄まじいスピードで状況を次々と変え、目標に近づいていく。8エピソードの動画の中で、いくつもグレンが経営哲学を語ってくれるのだが、誰にでもわかりやすい平易な言葉で述べられており、わかりやすい。
もう、社内研修とか、MBAとか、そんなものは不要なのではないかと思わせる迫力がある。

このnoteで彼の金言をまとめ、ドヤろうと思っていたところ、すでにまとめていらっしゃる方がいたので、興味のある方はこちらの記事を読んでほしい。五島つばき商店さんの記事である。とても深く考察されており、脱帽である。

学んだことメモ


僕がこの動画から感じ取ったことを、連れづれなるままにメモしておきたい。僕はいま、経営者ではないので、あくまでも雇われの経営マネージメントという視点から、「リーダーの条件」にフォーカスして書いてみたいと思います。

①どんな状況からでも、ストーリー(戦略)は描ける。
→事業構想のスピード感とストーリーを描く力は流石である。


②とにもかくにも健康と生活基盤がなくては仕事はできない。
→グレンがなけなしの金を出して病院を受診するシーンは印象的。
 車中泊生活から家を借りるまでのシーンは壮絶でリアル。


③軍資金を稼ぐために、なんでもやる。
→キャッシュフローが回らないと事業はできない。
資金がないなら、自らどんなアルバイトもやる。グレンは自分の営業力を武器に歩合制の仕事で効率よく稼いだ。

④価値があるもの(人が金を出して欲しがるもの)を知っている。
→工業用の大型タイヤ、車、不動産の転売で、元手を稼いでいく。

⑤価格交渉はスマートにお互いWIN-WINで着地する。
→何度も売買の価格交渉をするシーンが出てくる。勉強になる。

⑥無料で提供されているサービスを最大限に利用する
→行政のスタートアップ支援センターをグレンは最大限活用する。

⑦思い立ったらすぐ行動。
→すぐに電話をかけ、人とアポをとるシーンが印象的。

⑧優秀なメンバーを集めることが事業成功の肝。
→人を面接で見抜くスキルと勘。


⑨ミッションと構想に共感し、自分より優秀な人だけを雇う


⑩ミッションを自分ごとにさせ、やる気に火をつける

→⑧⑨⑩は組織マネジメントの重要な部分。「誰をバスに乗せるか」問題。
⑪信じて任せる。「サーバントリーダーシップ」の実践。
→だからこそ、⑧⑨⑩が前提。



⑫トラブルはつきもの、と最初から想定しておく。
→ビジネスはトラブルの連続です。 

⑬責任の所在をはっきりさせる。
→グレンは責任範囲を曖昧にしたせいで失敗しています。
 本人はスタッフを責めますが、自業自得のシーンも多々ありました。

⑭それぞれのスタッフと誠心誠意まっすぐ向き合う
→向き合うことからグレンは逃げません。グレンは日頃から感謝を伝え、時にお尻をしっかりと叩いています。ただ、メンバーが増えるごとに誰かとの関係に距離がでてしまいます。スタートアップからベンチャーへの過渡期って、こんな感じなのかなーと思いました。


⑮やっぱり報連相と進捗確認は大事。
→グレンがスタッフに任せた仕事が想定していたほど進んでおらず、スタッフに怒りをぶつけるシーンが出てきます。これは客観的にみて、リーダーがやるべきことを怠ったシーンだと思いました。

⑯現場がすべて
→グレンはすべての現場に足を運び、目で見て、担当者と話す事を怠りません。そして、その場で進捗を確認し、指示を出していきます。


⑰結果に固執する。諦めない。
→グレンから学べる経営マインドはここに集約されると思います。

⑱仕事の成果に報いる十分な報酬を払う。
→グレンは90日目に、活躍してくれたスタッフに巨額の小切手を渡していきます。感動のシーンです。

⑲経営的成功は「苦しみ」と「痛み」に耐え抜いた者に与えられる。
→リーダーはタフでなければいけません。BBQフェスの最終日に悪天候の中、最後までブースを閉じなかったUnderdogの執念に学ぶべきことがあります。

⑳ 人を惹きつけるストーリーをどれだけ熱をもって語れるか。
ちょうど、社内の有志読書会で以下の本を題材にしている。戦略とは、小難しい収支予測や、フレームワークに文字を埋めていくことではなくて、どれだけ人をワクワクさせるストーリーを語れるか、そこがすべて、というお話である。

仮にヤラセ番組だったとしても、価値ある作品。


経営に関わっている人、リーダーシップをとって組織をまわしている読者の皆様には、この動画を視聴することを強くお勧めする。
単純に企画モノとしてよく出来ている番組なので、楽しみながら学べるはずである。

こんな情報が、たまたま見たtiktokから得られるなんて、良い時代になったなー、と思いながら、

64日目 おわり。