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#056 こんな時代だからこそ、「昭和マインド」を喚起せよ

ご無沙汰しております。39歳になったやさかもです。長らく投稿をサボっておりましたが、誕生日を機に再開します。トップ写真は、2020年11月に単独で蝶ヶ岳(2,677m)という北アルプスの山でテント泊した翌日の朝陽です。美しすぎて、しばし贅沢な時間を堪能しました。

さて、本題。

コロナ禍でリモートワークが広がりをみせ、SNS等から飛び込んでくる「今こそ新しいスキルを磨かなきゃ!」みたいな広告に焦りを感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。「在宅で稼げる!」とか、「職場の煩わしい人間関係から解放される」、「世界中どこにいても仕事できる!」など耳障りの良い文句で、どうにかオンラインスクールに誘導しようとする広告祭りが世界中で大量に発生しているようです(知らんけど)。

やさかもは思うのです。そこは本質ではない、と。

例えば、Web制作のスキルを1年間で頑張って習得して、いざフリーランスとして独り立ちしたとしても、結局は誰かから「仕事を受注」し、場合によっては、自分のスキルでは足りない部分を「外部に委託」します。つまり、必ずそこに「顧客」および「パートナー」の存在があるわけで、もしここがクソ(失礼)だと、仕事の満足度はおろか、在宅でうつ状態に陥る事も十分にあり得ます。仕事は何をやるかよりも、「誰とやるか」が最重要です。

いきなり話が飛びますが、YOU TUBERも2021年には飽和状態となると思います。キングコングの西野さんも言ってましたね。だって、これだけ日本中の子供が「将来YOU TUBERになりたい」とか言っちゃってる世の中ですよ?最近は、芸能人YOU TUBERも参入も激しく、まさにレッドオーシャンとなっています。やさかももYOU TUBEに動画をアップロードしたことがありますが、なんと簡単なこと。作業的な敷居はかなり低い。

でも、数千人のサブスクライバー(チャンネル登録者)を募る事は容易ではありません。ではそこに、あなたのリソース(お金、時間、情熱)をつぎ込んで勝負しますか?という話になってきます。やさかもはNOです。

僕は鴨頭義仁さんや、中田敦彦さん、宋世良さん、まこなり社長のチャンネルをよくチェックしていますが、あの圧倒的なパフォーマンス、存在感、視聴後の満足感を出せる自信はありません。単にマーケットで勝てない、ということだけではなくて、そこにやさかものリソース(金、時間、情熱)をつぎ込むのはもったいないと感じるのです。何故か。

何も積みあがらないからです。

もちろん、動画を作り編集するスキルや、話し方は上達するでしょう。でも、他者ともみくちゃになって逆風を乗り越えてゆくという経験がそこにはありませんし、ときに痛い思いをしながらも試行錯誤するという生々しいプロセスが介在しないように思うのです。

ところでこの、経験を「積み上げる」って言葉、なんか昭和のニオイがしませんか?「地道」とか「一生懸命取り組む」って時代遅れなんでしょうか?そう思っている人は「ラクに稼げる方法論」の幻想にとりつかれているのかもしれません。長期的にモノゴトを見ていないと思うのです。

YOU TUBERで言えば、よっぽど価値のある経験、知識がある方は、ガンガン発信し続けた結果、短期的にはそこそこのお金も稼げるでしょう。でも、ネタが枯渇したらアウトです。更なる競合TUBERも虫のように湧いてきます。茨の道であることは想像に難くありません。

「好きなことなら」発信し続けられるのでは?という声が聞こえてきそうです。やさかもはアウトドアが趣味なので、山チューバ―やキャンパーの動画もよくチェックしています。でも残念ながら、ユーザーが求めるのは「かわいい女性がこんな険しい山にも登るのね!」とか、「このさわやか男子の解説がキュートでタメになる!」ということです。※やさかもも、美人山チューバ―はどうしてもクリックしてしまいます(笑)。

話を戻します。With コロナワールド2年目。こんな時こそ、平常心で地に足をつけて、目の前の仕事に「真摯に打ち込む」。この昭和的な考え方が、実は逆張りでイケると確信しています。やさかもは、昨年のコロナワールドで気を取り直して、「気合い!」とか「やりきる!」、「スピードと量で他を圧倒する」、みたいなモーレツ系サラリーマン時代のキーワードを凄く大事にしています。※やさかも、かなりの天邪鬼です。みんなと逆方向に行きたいタイプです。面倒くさいでしょ?(笑)

きっかけは単純。前職の直属の上司、そして今の上長がまさにモーレツ系なのです。お2人とも、口癖は

「死ぬほど働け。」

です(笑)。でも僕は、この時代錯誤とも思える言葉に、不思議と嫌悪感を抱かなかったのです。だって、方針が明確でしょ?解釈は自分ですればいい。「死ぬほど」っていうのは、「長時間労働」とも受け取れるけど、「最大集中」ともとれる。それは部下が勝手に解釈すればいいんです。※ちなみに、この2人の上司は夜間、土日にメールしてきたり、理不尽な残業を強いることはありませんのであしからず。→これをやられたら、さすがに声を上げます(笑)。

ただ、昭和時代と大きく異なることがあります。それは、「会社への忠誠は誓わない。」ということです。脱・ロイヤリティーとも言いましょうか。それはやさかもには一切ありません。むしろ、常に転職市場の動向もチェックおり、虎視眈々と条件の良い会社を狙っています(笑)。「転職35歳限界説」だって遙か昔の話です。決して社畜になってはならない。健康より大事な仕事なんてありません。

また、令和以降の時代で大事なのことがもう一つ。たとえ会社員であっても

個人がマーケット・顧客を見て勝負する。

ってことだと思うのです。個人事業主のような感覚、って大事だと思います。ここがちゃんとしていれば、同僚や他部署の職員、外部委託先、出向先、顧客の全てに対して謙虚になれます。僕が仕事をしていて一番うれしい瞬間て、こんな風に言われる(思われる)ことです。

この仕事、やさかもさんにしか頼めないんですよ…。
この案件なら、やさかもさんが何とかしてくれると思いまして…。

社内でも、やさかもという「個人」に仕事依頼が来たとき、飛び上がるほどの喜びが込み上げます。仕事の報酬は仕事、っていうリクルート社のアレですね。

令和という時代、僕は人々が「本質に立ち戻っていく」と考えています。これからは、仕事は成果を出してナンボという基本にプラスして、「職業人としての人格、立ち振る舞い」がより評価される時代になると確信しています。「この人は誠実に仕事と向き合っているか」がより評価される。

結論、リモートだろうが現場仕事だろうが、スキル云々よりももっと大事なことを磨かなくてはならない厳しい時代に突入したということです。誤魔化しは効かなくなっていくのです。

年頭から偉そうなことをたくさん書いてしまいましたが、やさかも自身への戒めとして、今年の初心表明でした。今年もどうか見捨てず、よろしくお願いいたします。

久々の更新、56回目 おわり。